奈良散策 第17弾
一昨日(2/23)の午後から、タネツケバナの採取に家の近くの畑に行ってみました。タネツケバナはいっぱい咲いているので、適当に採取したのですが、ついでに花の写真も撮ってきました。
この間から気になっている植物です。「日本帰化植物写真図鑑」に載っているカラクサケマンに似ているのですが、「日本帰化植物写真図鑑第2巻」によると、この写真はニセカラクサケマンだということです。日本にはカラクサケマン Fumaria officinalisのほかに、セイヨウエンゴサク F. muralis、ニセカラクサケマン F. capreolataという似た種が記録されていて、そのほかにも数種が帰化しているということです。この写真の株については、図鑑の記述を読んでもどうもはっきりとはしません。花の色はニセカラクサケマンがよく似ている感じですが・・・。
マンションの敷地内でカラスノエンドウが咲き始めていました。
この得体のしれない生き物は水を抜いた金魚の池の横でのたうち回っていました。長さは30-40㎝くらいです。
体に鱗がなくて、縞状のしわが付いています。
立派な口があります。最初はミミズの大きな奴かなと思ったのですが、口があるので違います。ヘビにしては鱗がないのが変です。さらに、ヘビについては以前調べたことがあったのですが、口の形も違います。魚にしてはしっぽが徐々に細くなっているところが違うようです。ということで、正体不明の生き物です。さて、何でしょう。
で、タネツケバナについては採取してから調べてみました。タネツケバナとミチタネツケバナ、コタネツケバナとは茎や葉のまばらな毛があるかないかで区別できます。この間、設置した実体顕微鏡のテストのつもりで、葉と茎を深度合成の方法で撮ってみました。確かにまばらな毛が生えています。ということで、たぶん、タネツケバナだろうと思っています。
問題の生物はタウナギではないかと思います。外来種でではありますが,奈良県はその生息地としてよく知られているみたいです。
本当に奇妙な生き物でした。初めは大きなミミズかと思い、次はヘビかなと思い、ウナギやドジョウとも違うし・・・。立西さんから、タウナギという名前を聞いて、やっとそうらしいことが分かりました。本当にいろいろな生き物がいますね。これからもよろしくお願いします。
タウナギ、初めて聞く名前ですが、調べてみると、どうやらそうらしいです。100年ほど前に朝鮮半島から奈良県の宇陀川に人為的に放たれたのが始まりだとか。少し文献を調べてみます。貴重な情報をどうも有難うございました。