奈良のむし探検 第34弾
たぶん、3台のカメラを持って長時間の散歩に出かけていたせいだと思うのですが、右大胸筋が痛くなったので、最近はカメラ1台だけをもってうろうろしています。接写用の一眼レフをもつか、それとも高倍率ズームのコンデジをもつかで、自然と見るものが変わってきます。これを私は「虫の眼」とか、「鳥の眼」とか言っているのですが、接写用のカメラを持つと、どうしても目は下向き加減になり、葉や茎に止まっている小さな虫を探し出そうとします。7月15日の午前中は接写用の一眼レフだけを持って出かけました。自然と「虫の眼」になって、小さな葉一枚一枚を見ていくので散歩はちっとも進みません。挙句の果てに用水路脇の草むらに座り込んでしまい、虫探しをしました。後でgoogle mapで見ると、歩いた距離は往復500mほどだったみたいです。でも、こんなにしてもなかなか虫は見つかりません。もうかなり暑くなっているせいかもしれません。おまけにブユに刺されて、腕が腫れてしまいました。でも、とにかく、このときに撮った写真です。
最初は胸背に3本線があるのでニクバエの仲間。検索表はあるので、採集して検索したら、ひょっとすると属くらいは分かるかもしれません。大きなハエはどうも捕まえる気がしなくて。
これはヒメカメノコテントウのせすじ型。
小さいハエです。EXIFに載っているFocus Distanceから大きさを推定してみると、1.78 ± 0.09 mm。少し斜めになっているので、2 mm弱というところでしょうか。科は分かりません。
これはニジュウヤホシテントウ。
横に生えていたので、何の気なしに撮ったのですが、ハマスゲの若い株かなぁと思っています。
ヒシバッタ、つい撮ってしまうのですが、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」によると、後肢膝近くにくびれがあると成虫、ないと幼虫です。これにはくびれがないので、たぶん、幼虫でしょう。幼虫は検索表がないので調べられません。成虫になってから調べてみたいと思います。
アシナガバエは綺麗なハエなのでこれもついつい撮ってしまうのですが、特徴のある翅脈をもった種以外はお手上げです。
これはクロスジチャイロテントウ。この辺り、やたらたくさんいます。ナナホシテントウやナミテントウより多いくらい。
ヒゲナガヤチバエがカメラの前に撮りつけた「影とり」に止まってしまいました。仕方なく、「影とり」をはずして撮りました。何かしきりに舐めています。
このユスリカ、特徴的な色なので、分かるかなと思って「図説日本のユスリカ」の図版を見たのですが、やはりよく分かりません。前脛節より跗節第1節が長いので、ユスリカ亜科は確かそうですが。
アオオビハエトリが大きなアリを捕獲していました。大阪ではよくアオオビハエトリを観察していました。アリの巣の近くには必ずといってよいほどいるのですが、かなり臆病で、アリが来るとさっと逃げてしまいます。でも、通り過ぎると後ろから近づこうとします。でも、大概は何もしないのでそのままアリは行ってしまいます。小さなアリを狙えばよいのですが、不思議とクロヤマアリのような大きなアリを狙います。カメラを近づけると、威嚇するのか前脚を上げて向かってきます。
最後はヤハズハエトリ。
雑談1)ブログに出した生き物のデータベースができたので、これを使ってホームページを作ろうと思って、昨日一日中なんだかんだとやってみました。鳥は種別に写真が見られるような形にしたのですが、虫や植物は種類が多いので、種別にすると更新が大変です。「奈良のむし探検」はまだ種類数が少ないので、カメムシ目とか甲虫目とかをまとめて写真ファイルを作ろうかなと思っています。種別にファイルを作り、更新するのはVBA(Visual Basic for Application)を作ったマクロで自動的にできるとよいかなと思うのですが、まだ構想がまとまりません。データベースにはブログの日別に撮影した生き物の名前や分類などをEXCELに載せているのですが、当然、同じ種の写真が何枚もできています。これをソートした後、重複する写真を除いて種のリストを作るマクロを以前作っていたので、これで種リストを作るところまでやってみました。
雑談2)今朝は足がつってしまい、散歩はやめました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます