奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

奈良散策 甘樫丘

2021-06-14 08:10:59 | 奈良散策
奈良散策 第119弾


前日、奈良テレビで甘樫丘のササユリの映像が流されたので、翌日の午前、偵察のつもりで行ってみました。昼までに帰るつもりだったので、ちょっと歩くだけという感じです。大和郡山からは車で南下し、郡山南ICから京奈和道に乗ります。この道は途中までしかないので、終着の橿原北ICで降り、後は下道を走りました。家からだと45分くらいで甘樫丘の駐車場に到着しました。ここは明日香村の北西にあたる場所で標高は148m、ちょっとした丘陵という感じのところです。



駐車場から河原展望台に向かって登りました。木に覆われたこんな暗い道です。





ものの10分もしないうちに川原展望台に着きました。ちょろっと見えている山が耳成山。



あまりに早く展望台に着いたので、ここから甘樫丘展望台まで歩くことにしました。これは途中で西側を見た写真で、ここから下に降りることもできます。遠くに見えるのが畝傍山。



途中は暗い樹林の中を歩く道で、植物も虫もあまり見かけません。時々、アゲハの仲間が飛んでいる程度。そのうち、オカトラノオの花を見つけました。



それからササユリも一株だけ見つかりました。でも、もう花は終わりですね。



これはヤマボウシ。途中で気の付いたのはこのくらい。



甘樫丘展望台が近づくとちょっと見晴らしがよくなりました。これは東側を見た写真で、見えているのは御破裂山で、その向こう側が談山神社になります。





そして、甘樫丘展望台に着きました。北側を見ると、左に畝傍山、右に耳成山が見えています。





ここから西側に降りて、麓を歩いてみることにしました。途中で見たアジサイです。全体に暗いので、光が当たっている花を撮るとこんな感じになりました。



甘樫丘を取り巻く麓道も樹林帯の中で意外に暗かったです。これはオオシオカラトンボ





この黄色の花はクサノオウだと思います。





それからホオジロ



これはシオヤトンボ



それにキアゲハ。虫はこれくらいかな。





このまま南の端まで歩き、そこから河原展望台まで登りました。途中はウバユリが群生しています。まだ、ツボミなので、これは見ごたえがあるかもしれません。そして、河原展望台から駐車場まで。わずか1時間ほどの超特急の偵察でした。ずいぶん昔にここに来たことがあって、その時はチョウが飛び回っていたという記憶があったので、私の心の中では甘樫丘は理想郷のような場所だったのですが、あれはいったいどの場所だったのだろう。もう少しじっくりと周囲を歩いてみないといけませんね。

雑談)最近は天気がよくないので、あまり散歩には行っていないのですが、出かけると田んぼが面白いので、田んぼの生き物の写真ばかり撮っています。昨日の夕方もちょこっと田んぼに行って、カブトエビの尾節の写真を撮ってきました。大阪自然史博物館のHPによると、近畿地方にはアメリカカブトエビとアジアカブトエビの2種がいることになっています。昔の論文(Longhurst 1955)に載っている尾節の棘の特徴からはTriopus longicaudatus(アメリカカブトエビ)よりTriopus granarius(アジアカブトエビ)の方が近いのですが、ぴったりと一致するわけでもありません。最近の論文を見ると、Longhurstは世界中に生息する数百種以上のTriopus属に属する種を強引に4種にまとめたというような記述があり、ちょっと不安になってきました。また、最近、アジアカブトエビはタイリクカブトエビ T. sinensisと和名と学名が変わっているのも気になります。いずれにしても秋田正人氏の「カブトエビのすべて」という本を注文したので、それの到着待ちです。


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