奈良のむし探検 第26弾
6月14日午前中に虫探しをした時の記録の続きです。でも、本当はこちらを先に出さなければいけなかったのですが、順番が逆になってしまいました。


マンションを出てすぐのところにある湿地です。もともとはガマが生い茂っていたのですが、それを刈ったら湿地が見えてきました。ここではいつもハラビロトンボとコフキトンボが飛んでいますが、この日はハラビロトンボ♂がコガネグモの餌食になっていました。



田んぼの中を覗いていたら、奇妙な虫を見つけました。「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシ ハンドブック」を見ていたら、似た種が見つかりました。ハイイロゲンゴロウの幼虫です。


養魚池に藻のようなものが繁殖していました。不思議と遠くのものは赤く見えるのですが、近くのものは緑色に見えます。上にある線は鳥除けに張られている糸です。

これはツバメシジミ。

この蛾は似た種があって写真では判定しにくいのですが、何となく翅が黄色っぽい感じがするので、キハラゴマダラヒトリかなと思っています。

これはヒメジャノメ。

それに水に浮かんでいたクモ。なんだか気持ち悪いですね。


これはイシミカワの実。花は気が付きませんでした。

それから、コシアキトンボ。

ここから昨日の記事に続いて、ため池周辺でのむし探しです。これはヒメカメノコテントウ。


小さな虫ですが、これはヘクソカズラグンバイ。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」によると、「1996年に大阪府池田市で初めて発見された外来種」で、伊丹空港に到着した航空貨物に紛れて侵入したと推定されているそうです。大阪府池田市というと私が以前住んでいた所でした。池田市でもたびたびヘクソカズラで見かけたのですが、現在では関東以西の本州、四国、九州にまで分布が広がっているようです。


ヤブガラシの花が咲いていました。この花は早い時期に花弁と雄蕊が脱落して、残りの花盤から蜜が出るため、多くの虫をひきつけます。(追記2021/06/19:調べてみたら、以前にもう少し綺麗な写真を撮っていました)



実際に小さなアリがやってきました。一応、花ごと採集したので、アリが付いているのではないかと思うのですが、今は冷凍庫の中です。今度、検索をしてみます。(追記2021/07/15:上2枚はヒメアリ、一番下はハリナガムネボソアリになりました)

養魚池にいたショウジョウトンボです。


こちらはため池にいたウチワヤンマです。ウチワヤンマ、結構、あちこちで見かけます。この日はいつものコースではなくて、ため池の周囲を歩いてみました。

こんなに穂が垂れさがるのはアキノエノコログサだと思うのですが、今頃でもあるのかなぁ。

さて、問題のカエルです。この日は草むらに隠れていたので、少ししか姿が見えませんでした。でも、これもヌマガエルかなぁ。(追記2021/07/28:uni2さんから、「カエルは、眼の間を暗色帯が走っているのでヌマガエルです。」というコメントをいただきました。少しヌマガエルが分かってきたような気がします。これからもよろしくお願いします)

最後はマンションの駐輪場で死んでいたタケカレハでした。これで6月14日分は終わりです。
雑談)今日は昨日の続きで、写真データのEXIFに載っている"focus distance"が本当に被写体までの距離を表しているかどうか調べるために実験をしてみました。以前行ったと同じように、カメラを固定して、距離を変えてスケールを撮影していきます。この時、被写体までの距離をはかり、画像から倍率を求めます。この二つから、レンズの焦点距離を求めます。というのは、内焦式のレンズでは被写体までの距離によって焦点距離が変化するからです。昨日はこの実験がうまくいかなかったのですが、単に、イメージセンサーの画素数を間違えていたので、以前と同様の結果が出ました。この時、EXIFに載っている"focus distance"と実際に測定した被写体までの距離を比較してみました。かなりよい相関が得られたのですが、時折、被写体までの距離を変えても"focus distance"が変化しないことがありました。"focus distance"は小数点以下6桁の数で表されているのですが、どうやらアナログ的な値ではなく、ある範囲では同じ値を与えるデジタル的な値のような気がしてきました。もう少し調べてみます。
少しヌマガエルが分かってきたような気がします。これからもよろしくお願いします。