奈良散策 第597弾
10月4日は広陵町にある三吉石塚(みつよしいしづか)古墳に行きました。ここは帆立貝式古墳が再現されているので一度見ておこうと思ったからです。場所は馬見丘陵公園の南側にあるので、この日は竹取公園の駐車場に止めました。広陵町は竹取物語の舞台になったところとして知られています。
公園の入り口近くにある池です。こんな龍が棲んでいます。
公園内部はいくつかの区域に分かれていますが、これは「古代住居広場」です。
この広々としたところは「みんなの広場」です。ちょうど幼稚園の子供たちが来ていました。子供たちが集まっているところが「ちびっこゲレンデ」です。
公園の南端から「みんなの広場」を見たところです。とにかく広い公園です。
公園を過ぎると広陵町立図書館がありますが、その付近から南を見ると、三吉石塚古墳が見えてきます。
その東側にあるこんもりと茂ったところが新木山古墳です。大和郡山市にも同じ名前の古墳があるのですが、それとは別の古墳です。
大和郡山市と同様に、この古墳も宮内庁管理です。1989年に出された「広陵町遺跡分布調査概報」によると、墳丘長200mの前方後円墳で、円筒埴輪の形式から5世紀前半の築造と考えられています。勾玉、管玉(くだたま)、棗玉(なつめだま)などが出土しているのですが、いずれも宮内庁所蔵のようです。
そのすぐ西に三吉石塚古墳がありました。全長45mの帆立貝式古墳です。
墳丘は2段に造られ、その周辺には円筒埴輪列の間に朝顔形埴輪を置いた埴輪列が並べられています。
これは後円部頂上にいく階段です。
そして、後円部頂上です。この古墳は5世紀後半の築造と考えられていますが、埋葬施設は未調査です。
頂上から下を見下ろしたところです。
これは前方部を見たところです。前方部は長さ7m。これに対して後円部の直径は41mもあります。これが帆立貝式古墳の特徴です。
帰りは広陵町立図書館にちょっと寄ってみました。ちょうど野鳥の写真展をしていました。この後、馬見丘陵公園にも寄ってみました。それは次回に回します。