今日はX-Plane11.11のデフォルトのBeechcraft Baron58で福岡から鹿児島まで飛んでみます。Baron58については有償で機体が出ていて、それに付加する機能アップのパックもあります。過去にもブログで紹介したことがありますが、今日はデフォルトの機体で飛びたいと思います。Baron58はピストンとシリンダーで動くエンジンを搭載した双発プロペラ機です。同じ双発プロペラ機でもビーチクラフトはジェットエンジンのようなターボプロップエンジンがついています
なお、このデフォルトの機体はエンジンのスターターのトルクが弱くてそのままではエンジンがかかりません。この記事にあるように、機体を読み込む前にトルクを直しておいてください。
最初の画面で新規フライトを選びます。
飛行機はBaron58を選びます。
飛行機の画面です。塗りわけは右上の赤枠のところで選びますが、この機体はデフォルトの現在の塗りわけしか用意されていません。左下の赤枠、左側のところで重量・バランス・燃料を、右側のところで故障を設定、さらにエンジンをかけたままスタートさせるときは右下をクリック、コールド・アンド・ダークでスタートさせるときは右下のクリックを外します。
重量・バランス・燃料の設定です。重さの単位をポンドかキロで選べます。上の赤枠のところ。米国慣用単位がポンド、メートル法がキロです。今日はメートル法で飛びます。左下、デフォルトを選ぶと重さが半分ぐらいになります。これで3時間35分飛べます。そして右下、実行完了をクリック。
故障の設定です。左下をクリックするとすべての故障が直り、またメインテナンスも行われます。そして右下、実行完了。
それからジョイスティックの設定があるときは画面右上のこのマークをクリックします。
ジェット機とは操作が異なる部分がありますので、B58用にジョイスティックの設定を行っておきます。下のプロフィールの管理を選びます。
新しいプロフィールの作成を選び、新しいプロフィールの名前を設定します。
Baron58という名前をつけておきます。そして右側、Baron58の機体に、今回作成するプロフィールを設定しておきます。そして実行完了。
Baron58では特にジョイスティックの軸にプロペラピッチと燃料のミクスチャーの設定を行っておくと操縦が楽になります。
続いて空港の設定です。今日は福岡空港からスタートします。ICAOコードはRJFF。RJFFと入力し、カスタマイズをクリックします。
ランプの2番からのスタートにします。選択したら右下の確認をクリック。
続いて天候設定です。このようにスライダーを最も左にしておくと最も天気が良くなります。詳しくはカスタマイズをクリック。
下のところで手動設定を選びます。そしてCAVOKを選択すると飛行には良い天気。気圧は29.92にします。どこでもこの気圧です。そして実行完了。
時刻もスライダーで選べます。詳しくはカスタマイズをクリック。
コンピュータの時計に合わせいたいときは左下をクリック。そして実行完了。
福岡空港に機体が読み込まれました。
コールド・アンド・ダークです。
窓をクリックすると窓が開きます。
後部座席の様子です。
ドアは開閉できます。X-Planeのコマンドで動かします。キーボードの設定を選び、ドアの開閉をドア番号ごとに設定。ここではドア1番を設定。
ドア1番を開けたところです。実はこの機体、左席側にはドアがないのです。右席側のドアが1番になります。
操縦桿を隠すことができます。メニューからフライトを選び、操縦桿の表示切替を選びます。
すると操縦桿が消えました。ただしB58では時計が操縦桿の真ん中についています。そのため操縦桿を消すと時計まで消えてしまいます。時計を見るときは操縦桿を再び表示させるしかありません。
では出発の準備を始めます。バッテリーをオン。アビオニクス・マスターをオン。
GPSで飛ぶためにGNS530をセットアップします。そのままでも操作できますが、画面をクリックするとポップアップが出てきます。そのほうが入力が楽です。
最初のデフォルトの画面に即座に行くにはCLRボタンを押します。そしてFPLボタンを押してフライトプランを入力します。
フライトプランが出てきますが、以前のフライトプランが入っているときはまずそれを消去します。MENUボタンを押し、右下のダイヤル部分のカーソルを動かしてフライトプラン消去を選び、ENTボタンを押します。ダイヤルは内側と外側の二重になっています。ここでは外側を動かします。
FPLボタンを押すとフライトプランの画面が出てきます。出発空港の福岡、RJFFがすでに入っています。入力モードにするにはカーソルボタンを押します。
ダイヤルは外側と内側があります。外側を操作すると行が上下します。すぐ下の行を選びます。
ダイヤルの内側を動かします。すると文字入力が始まります。Kから始まります。アルファベット順です。ダイヤルの内側を左右に動かして最初の文字を合わせます。鹿児島VORのHKCを入力しますので、最初の文字はHです。続いてダイヤルの外側を動かします。そして次の字を合わせます。次の字はK、さらにC。
こうしてHKCと入力します。すると自動的にKAGOSHIMA JAPANと出てきて、緯度経度も自動的に出てきます。
HKCと入力したらENTボタンを押し、確認を聞いていますから、再度押して確認します。
続いてフライトプランのページに戻り、次の行の入力をします。同じ手順です。鹿児島空港、RJFKを入力します。
RJFKを入力したら同じようにENTを押し、さらに確認します。
こうしてフライトプランが入力されました。入力モードを解除するにはカーソルボタンを押します。続いてSID(デパーチャー)、STAR(アライバル)、アプローチを入力します。PROCを押します。
デパーチャーを選びます。
デパーチャーはMORIO3です。LOADします。
引き続き離陸滑走路を聞いてきますからRW16を選びます。
さらにトランジションを聞いてきますから、SATSAを選びます。
離陸滑走路、デパーチャー、トランジションの設定が終わりました。続いてアライバルとアプローチを設定します。PROCを押します。
アライバルを選びます。
アライバルはSIMAZNです。
トランジションはVECTORSを選びます。
アプローチはILS34-Wを選びます。アプローチはアクティベートではなく、ロードを選びます。そしてフライトプランのページに戻ります。
こうして出発から到着までのルートがつながりました。下の画面ではRW16が反転していますが、これは入力モードになっているという意味です。カーソルボタンを押して入力モードを解除します。
これがフライトプランです。CLRボタンを押して地図の画面に戻ります。
これが地図の画面です。
GNS530の左側は無線の設定です。上側がCOM1、下側がLVOC1です。VORやILSの周波数はVLOC1に設定します。左下のカーソルボタンを押すとCOM1とLVOC1の入力が切り替わります。左側の上下の矢印のボタンを押すと、COM1、LVOC1それぞれに上と下の周波数が入れ替わります。上が今使っている周波数、下がスタンバイの周波数です。VLOC1の周波数で識別符号を受信するとLOCのところにそれが出てきます。その下のENRは自動的に切り替わります。そしてCDIボタンを押すとNAVモードを無線のVLOC1にするか、右側で設定したGPSモードにするかが切り替わります。フライトプランに従って飛ぶときはGPS、ILS進入の時はVLOCです。
最初から鹿児島のILS34の周波数111.70をスタンバイにセットしておきます。
地図の画面で内側のカーソルを動かすと似たような地図の画面が出てきます。メニューボタンを押します。
データフィールドをオンにします。
方位や距離、対地速度が出てきます。CLRボタンを押すと他のVORなどのデータを表示するかどうかを選べます。
このように-3にすると表示量が一番少なくなります。これでGNS530の設定は終わりです。
トランスポンダは数字を設定してスタンバイに。
GNS530の左側の無線の画面の周波数は、その下の無線機の周波数に対応しています。
VLOC1の周波数の識別符号を聞くときにはNAV1のボタンを押します。
では出発です。扉を閉めます。
エンジンをかける時は電圧の振れで電子機器が故障しないようにアビオニクスはオフにします。ビーコン灯をオン。
2番エンジンから始動します。プロペラピッチは一番前。2番エンジンのミクスチャーも一番前、2番エンジンのスロットルも一番前。この状態で2番エンジンのエンジンポンプをオンにして、燃料計の針が上がるのを確かめ、針が上がって止まって1秒したらスイッチをオフに戻します。ピストンに燃料を送り込むのです。しかしあまり長くポンプを動かしているとピストン内に燃料があふれてかえってエンジンは点火しなくなります。
パーキングブレーキがオンになっていることを確かめます。スロットルを一度戻して少し前に出します。そして2番エンジンのスターターをスタートに。
あっという間にエンジンがスタートすると思います。
同じように1番エンジンもスタートします。
1番エンジンのスターターをスタートに。
1番エンジンもスタートしました。エンジンの温度計を見ます。CHTとあるのはシリンダーヘッドの温度計です。まだ温度が低くて緑のレンジに達していません。左側のEGTは排気ガスの温度です。下のメーターはエンジンオイルです。エンジンオイルの温度と圧力です。これは両方とも緑のレンジに入っています。
写真を撮り忘れましたが、バッテリースイッチの右側にある左右のオルタネーター(発電機)のスイッチをオン。改めてアビオニクスのスイッチをオン。
離陸に備えてフラップを1段ダウン。
ラダートリム、エルロントリムはゼロ。カウルフラップは離陸に備えてオープン。写真を撮り忘れましたがスタブトリムは離陸に備えてアップの位置に。
では出発します。
NAV灯、TAXI灯をつけ、パーキングブレーキをオフ。
滑走路に向かいますが、途中でエンジンのランナップのために止まります。
パーキングブレーキをオン。
ミクスチャー、プロペラピッチは一番前。そしてスロットルを上げてエンジンを2200回転にします。
この状態でプロペラピッチを動かして回転数などの変化を見ます。終わったらプロペラピッチは一番前に。
続いてスロットルを絞って1700回転に。
マグネトーをBOTHから左、右にして、回転数の低下が150回転以内であることを左右確かめます。マグネトーをBOTHに戻します。
スロットルをさらに絞って1500回転にします。
プロペラピッチのレバーを引いてフェザーにします。そしてまた一番前に戻します。さらにスロットルを引いてアイドルにします。これでランナップは終わりです。シリンダーヘッドの温度も緑のレンジに入ってきました。
パーキングブレーキをオフ。
滑走路に向かいます。舵の操作に支障がないか確かめます。
では離陸します。着陸灯、ストロボ灯をオン。
滑走路に入ります。
トランスポンダをオン。
GPSですが、最初に見たように離陸滑走路など離陸前後のところにいくつかポイントが設定されています。
RJFFがあって、離陸滑走路RW16があって、高度500フィートのところに(500)というポイントが設定されています。このあたりは離陸後あっという間に通過しますし、まだマニュアルで飛んでいますので、この先でオートパイロットを入れると機は通過点に向けてUターンしてしまうことがあります。そこでその次のFF603ポイントを目指して飛ぶようにセットします。カーソルボタンをクリック。
RJFFが反転しますから内側のつまみを動かしてFF603を選択。
この状態でMENUを押します。
そして一番上のActivate Legを選択してENTボタン。
するとこのような表示になって、最初のポイントがここから21.9マイル先のFF603になります。そしてカーソルボタンを押して入力モードを解除。
入力モードが解除されました。CLRボタンを押して最初の地図の画面に戻ります。
このような画面になります。ここで左下のCDIがGPSであることを改めて確かめます。
前面パネル左上にHSIの表示をどのデータで行うか設定するところがあります。GPSを選びます。
QNHは29.92インチ。
ヘディングは滑走路方位158度。
オートパイロットは離陸後に操作しますが、左右席の間の下側にあります。
滑走路に正対しました。離陸します。
(つづく)
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