フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

嵐の北海道をB200 King Airで飛ぶ

2015-12-28 17:05:28 | 日記

今日は発達した低気圧がオホーツク海上にあって、北海道は大荒れの天気でした。こういう時に、フライトシミュレーターは楽しいのです(笑)。好きな人は台風を追いかけて飛ぶぐらいですから・・・。

この発達した低気圧に向かって北海道は強い西風が吹いています。そのなか今日は女満別空港から稚内空港を経由して札幌空港まで飛んでみたいと思います。稚内空港はタッチアンドゴーです。

では天気をMETARとTAFで見てみます。まず女満別です。北西の強風が吹き荒れ、天気は地吹雪!しかし視程は良く、雲は高く、離陸に支障はありません。気温マイナス4度。低気圧が東に移動するにつれて風は次第に収まりつつあります。逆にシミュレーターではもたもたしていると天気が良くなってしまいます(笑)。

札幌空港は風は収まっています。小雪。雲底は2000フィート。気温マイナス5度。視程5キロ。稚内の天気は後で見ます。

女満別空港の天気を改めてFS GLOBAL REAL WEATHERで見てみます。雪は中程度の雪となっていますが、あとはMETARと同じです。このソフト、なかなか優れものです。

早朝の女満別空港です。今日飛ぶのはCalenadoのB200 King Airです。X-Planeの空港をにぎやかにするシナリーを入れたのでどこもこんな賑やかな空港になっています。

ではコックピットに入って出発準備を始めます。

ではGARMINのGPS400に今日のフライトプランを入れます。女満別(RJCM)離陸後、TBE(女満別VOR、滑走路わきにあります)、QURIO、SAKIN、WKE(稚内VOR、稚内空港RJCWにあります)、YOROI、RUMOI、SUIKA、BEEBA、SPE、そして札幌空港(RJCO)です。

入力後フライトプランをアクティブにします。

操縦室と客室の扉を閉めます。

出発準備が整いました。

ではエンジンを始動します。航法灯、赤色旋回灯、ポジション灯をオン。燃料ポンプをオン。

左から始動します。イグニッションをオン。

左側のエンジンが始動しました。

続いて右側のイグニッションをオン。

右側のエンジンも始動しました。

イグニッションをオフにし、オートフェザー、インバーター、オートイグニッション、エンジンアンチアイス、オートフェザーをオン。

防氷関係をすべてオン。

与圧関係もオン。

オーディオパネルもセット。

与圧のメーター2つも正常です。

タクシー灯をオン。離陸滑走路に向かいます。今日は北風なのでRWY36からの離陸です。

途中でエンジンのランナップをします。ヨークにつながっているとエンジンを片側づつ操作するのがひどく大変です。

もうすぐ滑走路です。知床の山と朝日です。

稚内までの巡航高度はFL200です。着陸灯をオン。トランスポンダをオン。

滑走路に正対しました。離陸します。

滑走路上を雪が動いています。X-Planeでは雪の表現はこうして滑走路上を動く白い帯です。

軽々と離陸しました。向かい風が強いのであっという間です。

女満別空港が見えます。北に飛んでいきます。

横風を修正しながら滑走路の中心線を飛んでいきます。

オートパイロットとヨーダンパーを入れます。GPS400の指示がNAVに出るようにしてあり、NAVで飛びます。

早速左旋回です。網走湖、能取湖が見えます。

女満別空港です。光の帯は国道39号線、北見国道。

オホーツク海に朝日が昇ってきました。

リヤウシ湖と網走湖。奥に藻琴湖、トウフツ湖が見えます。

グーグルマップを見てみます。

前方にサロマ湖が見えます。

積雲のなかを上昇していきます。オホーツク海が見えます。

10000フィートを越えました。着陸灯をオフ。

外気温はマイナス23度。ずいぶん寒いです。

GPSで予定のコースを飛んでいます。SAKINまで89.8マイル。

当機の気象レーダーは作動しません。

14000フィートを過ぎました。高度計の気圧を29.92インチにします。

右手後方に屈斜路湖が見えます。左は知床半島、正面は阿寒の山々です。

与圧も正常に動いています。客室高度は400フィートほど。内外気圧差は6気圧ぐらいです。

巡航高度FL200に到達しました。プロペラは1700RPMで巡航します。速度はIASで205ノット。対地速度219ノットです。向かい風成分が強くなっています。

客室高度は600フィートほどです。

サロマ湖、能取湖、網走湖が見えます。現在は海上を飛んでいます。

当機にはGPS400が2基ついています。片方のGPSに入力するともう片方にはこうしてCrossfillというコマンドでフライトプランをコピーすることができます。下側のGPSに上側のGPSに入れたフライトプランをコピーします。

上下ぞれぞれに異なる画面を出しておくと便利です。

右席です。パネルが左席と違います。機械式のメーター類です。

NAVの受信ですが、上型のGPSがNAV1、下側のGPSがNAV2の受信機を兼ね備えています。NAV1に稚内VOR(115.3、WKE)、NAV2に女満別VOR(110.85、TBE)を入れます。

VOR指示器を見ます。ピッタリ両方の針が重なっています。両方のVORを結ぶ直線上に当機がいることがわかります。細い針がNAV1、太い針がNAV2です。

燃料も異常ありません。十分あります。左右でメーターの針の長さが違うのか、軸の位置が違うのか。

では客室からコーヒーを持ってきてもらいましょう。コーヒーランプをオン!

操縦室の扉が開きます。

稚内に近づいてきました。左手に日本海が見えてきました。

では稚内空港にタッチアンドゴーします。降下を始めます。

積雲のなかを降下していきます。氷結が起きると速度などに変化が出てきますからよく気をつけてみています。

直近の稚内の天気です。西の風、雪。雲底は2000フィート。視程4.9キロ。しかしFEWやSCATTEREDの雲が低くあります。果たして滑走路は見えるでしょうか、

今日の稚内の進入はGPS RWY26アプローチです。GPSにアプローチをセットしますがまだ起動しません。

降下するにつれて次第に雲が濃くなっていきます。

FL!40を過ぎました。QNHを合わせます29.77インチ。

外気温は依然としてマイナス28度です。

ではアプローチを起動します。DASSYにまず向かいます。あと23マイル。

地図にもアプローチコースが示されています。空港の東側に回り込んでの進入です。

グーグルマップで見ても緑の大地しか見えません。

激しい雪が降ってきました。氷結による飛行の変化に気をつけます。なお氷結をビジュアルに表現することはX-Planeでは行われません。

5000フィートを割りました。次第に降下していきます。

アプローチに入ります。フラップを1段下げます。

フラップの表示器はスロットルの前にあります。

雲が低くて何も見えません。滑走路のほうに向かいますがこれは滑走路は視認できません。

海岸沿いに出ました。強い雪が吹き付けます。

予定のコースより右にずれています。コースに戻ります。

本当ならもうゴーアラウンドですが、今日は特別にこの悪い視界のなかで滑走路を探してタッチアンドゴーをしてみます。

進入灯が見えました。左に寄ります。

滑走路です。タッチアンドゴーします。

ここまで降りてくると滑走路がよく見えます。

横風で中心線からちょっとずれましたが接地。再びエンジンをふかして離陸します。

離陸上昇していきます。

雲と雪のなかを上昇していきます。

稚内の市街地に近づいていきます。

下側のGPSに入れておいた当初のフライトプランを上側のGPSにCrossfillでコピーし、次のポイントYOROIへ向かいます。

オートパイロットで飛んでいきます。

南に針路をとります。稚内VORからYOROIを結ぶ直線に会合するように飛んでいきます。

ルートに会合しました。引き続き上昇しています。

GPSを見るとルートの真上にいます。YOROIまで10.9マイルです。

雲の上に出ました。声問大沼が見えます。右が宗谷岬、左がノシャップ岬です。

右手に利尻島が見えるはずです。

利尻島と利尻富士が見えます。雲と雪でちょっと霞んでいます。

札幌まではFL160で巡航します。あれ、ND画面上にレーダーのエコーが出てきました。何があるのでしょうか。

左前方を見てみます。特に濃い雲があるようには見えませんが巨大な積乱雲でもあるのでしょうか。いずれにしろ揺れてきたらすぐ右に避けようと思います。

外気温マイナス38度。特に短時間の変化はありません。

では札幌空港のアプローチを設定します。VOR14アプローチです。札幌VOR(SPE)上空から一度海側に出て、陸に引き返してきてVOR上空に至り、そこから札幌空港へ着陸します。

左手に朱鞠内湖が見えます。

VOR表示器には札幌VORと稚内VORが表示されています。途中でコースが曲がるので、両点を結ぶ直線上にはいません。

深川のあたりを飛んでいます。

左側に背の高い雲があります。これが積乱雲でしょうか。特に揺れません。

では札幌に向けて降下を始めます。4000フィートまで降下します。

これが札幌空港VOR RWY14アプローチです。SPE上空で4000フィート以上。VORから350度の方位で海上に出てそこが1500フィート以上。10マイル以内を150度の方位で折り返してきて再度SPE上空が1200フィート。そこから144度の方位に滑走路があります。ミニマムは600フィート。

BEEBAポイント。札幌VOR(SPE)に向かいます。

SPEまで20.6マイル。

ではアプローチを起動します。先ほどのコースがGPSのナビゲーションで飛べるようになっています。

NAV2にも札幌VOR(113.90、SPE)をセットします。こちらはGPSではなくてVLOCの設定です。これをまちがうとGPSをセットしているのにGPSで飛ばなかったり、ILSをセットしているのにILSで飛ばなかったりします。

今日の着陸は右席でやりたいと思います。機械式のメーターはいいです。右席の定針儀にVORのコースをセットします。350度です。

10000フィートを過ぎました。着陸灯をオン。

石狩湾が見えてきました。雲が上がってきています。既に4000フィートまで降りています。

石狩市上空にさしかかります。

眼下に街が広がります。

まもなくアプローチに入ります。右旋回です。

オートパイロットで降下していきます。

海側に向けて降下が続きます。再び雲のなかです。

右席のVORの指示もピッタリです。

GPSを見ても順調に飛んでいます。

雲の下に出てきました。日本海が広く見えてきます。高度2000フィート。

では左旋回です。高度1500フィート。

石狩川の河口です。

札幌VORに向き直ってきました。1200フィートまで降りています。遠くに空港らしきものが見えます。

右席も方位150度を設定。ぴったりコース上に乗っています。

GPSはLNAV+Vアプローチになっています。高度は気圧高度計を使い、LNAVで針路を誘導します。非精密進入です。

もうすぐ陸上に入ります。

札幌VORまで4.4マイル。空港と滑走路が見えています。

さらにはっきり滑走路が見えてきました。

では右席に移って操縦します。滑走路に向けて降下しています。雲が晴れて下界がよく見えます。

 しかし西からの横風は強く、偏流角をとって降下していきます。

到着機を地上から見たところです。

 もうすぐ着陸です。まだ小雪が降っています。

無事着陸しました。

誘導路を駐機場へ向かいます。

到着です。エンジンをカットして各スイッチをオフにします。

そして降機です。こうして今日は嵐の北海道を双発プロペラ機で飛んでみました。気象の表現もどんどん進化しています。快晴以外の天気で飛ぶのも楽しいものです。

(おわり)



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テクスチャの問題について (Akira Miyaki)
2016-01-09 13:37:14
B200 King Airを購入しX-Plane10を起動したところ、コックピットの機器のダイヤル部分のテクスチャが、白く塗りつぶされた表示になっています。
X-Plane10は最新バージョンです。設定に問題があるのでしょうか?
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Unknown (藤原直哉)
2016-01-09 16:18:07
こんにちは。それはX-Planeのなかの設定の問題ですかね。メニューの一番左端に「情報」とあります。そのなかに「説明」とあります。このなかにいくつかのサブメニューがありますが。その一番下に、日本語表示で言えば「コックピット内でマウスクリック領域を表示する」という選択肢があります。これを選択しているとつまみの周りに白い表示が出てきます。したがってこの選択を外してみてください。
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Unknown (Akira Myaki)
2016-01-09 17:17:50
白塗りが消えました。ありがとうございました。
ブログ楽しみに見ています。今後もよろしくお願いします。
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