社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

『あなたの家に帰ろう』 「おかえりなさい」プロジェクト

2009-07-04 08:13:27 | その他
在宅ケアを推進/実践している、医師、看護師、ソーシャルワーカー等が中心となったプロジェクトによって作成。
在宅での終末期を迎えることについて、一般向けに分かりやすく書かれている。

準備段階(入院中)~自宅退院~最期の瞬間…が丁寧にかつ簡潔に書かれており、何を誰に相談し、何を準備すればよいか、を知ることができる。


「自宅療養にあたって、あると便利なもの」…S字フックや古布、ビニールシートや幅広バケツなど、スタッフとしては「当たり前」と感じるものでも、一般の方や病棟に従事している人は「なるほどなぁ」と感じるのかもしれない。そういった「ちょっとした、でも大切な情報」がまとめられていて嬉しい
でも、「あなた(患者、家族)をサポートする人たち」にソーシャルワーカーがなかったのはとても残念。広く認識してもらえるよう、より一層頑張らねば…と思った。



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「緩和ケにおけるコメディカルの役割と人材の育成 ソーシャルワーカー」田村里子(2006)

2009-07-02 14:45:19 | 社会福祉学
著者のこれまでの実践と研究を踏まえて論じている。特に、わが国におけるSW養成の在り方、今後の課題について簡潔に述べられている。
緩和ケアへの理解を広げるために、特に福祉従事者に限定された論文ではないため、一般の方でも分かりやすいであろうという印象を受けた。

引用
「ソーシャルワーカーは、ホスピス・緩和ケアにおいて心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛の緩和を意図し相談援助を通した心理社会的サポートを行う」

・アメリカでは緩和ケアスタッフの育成は、養成課程から職能レベルでの教育まできちんとプログラムされている…という他国の実情を踏まえて⇒「人材育成には、実践・教育・研究の協力連携が不可欠」


わが国における緩和ケア・ホスピスケアにおけるSWの役割等は、この論文の筆者である田村氏、山口県立大学の正司先生を中心に、実践活動ならびに研究活動が行われていると言っても過言ではないだろう。
また札幌医科大学の岩本先生も、アメリカでの実践経験を踏まえて研究活動をされているようだ。
北の大地は、緩和ケアSWが熱い


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