社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「在宅医療専門機関を利用した末期がん患者の在宅終末期医療の特徴と介護者(遺族)による評価

2009-07-12 14:38:44 | 医学
秋山明子、沼田久美子、三上洋 (2009)『緩和ケア』Vol.19 No.3

在宅医療専門機関を利用した介護者(遺族)の評価に対する調査報告(調査は無記名自計式)。
介護者(遺族)の評価による在宅療養のニーズ検討を行っている。

引用
調査結果:「家族はできるかぎりの介護ができた」「他の医療機関と連携できていた」の項目に関する在宅療養の評価が高いほど、看取り時の後悔が少ない。

・「これでよかった」という選択ができれば、介護者(遺族)の満足は高い⇒納得ができるだけの情報提供と、納得ができる決断をサポートすることが必要。


調査結果(=論文としての結論」は、「そうだろう」と思った。が、それ以上の「何か」が読み取れなかった。調査が量的なものであるがゆえに、「生の声」が拾いにくかったせいもあるのかもしれない。
調査そのものは、「がん」「非がん」の両者を対象としているものの、論文テーマが「がん」に限定されているせいもあり、「非がん」はその「対照」としての分析にとどまっている。
がん・終末期・在宅というテーマは多くあるが、がん以外の「非がん」を焦点としたものは少ない印象を受ける。それゆえに、是非とも、両者の「独自」のより詳しい結論が見たかった。




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