『社会福祉学』第49巻第4号 2009
高齢者がケアを受ける立場になった時に、それをどのように受け入れ、対処しているのか。
15人の要介護高齢者及び、5人の家族介護者に対するインタビュー調査を行っている。
高齢者の「生の声」を通じて、いかにして「やりくりしているか」を知ることができ、高齢者の「気持ち」に寄り添う時の参考になる点が多い。
引用
・老後に対して、15人中12人が「考えたことがない」と回答。「家族に任せる」という言葉もあった。
・ケアを受ける要介護高齢者が取り組める役割
①ケアを受ける側として精神的に前向きの姿勢をもつこと
②セルフケアに関する取り組み
③ケアプロセスにおける要介護者から介護者への支援
「世話をしてもらっているかわりに、外食に行った時には支払いをする」、「伝えたいことを忘れないように、前もってメモをしておく」などなど、要介護高齢者の言動にはきちんと意図がある。それを「当たり前」と受けとるか、「その人なりのコミュニケーション方法」と受けとるかで、支援者の声かけにも変化が出るだろう。
筆者は研究結果を踏まえて、「ケアを受けるための教室」「ケアをする人・受ける人のコミュニケーション技法」などの勉強会の開催が必要と提案しているが、「どのように最期を迎えたいか」という心構えを提案していくことも必要だろう。
医療処置や生活の場の選択を「家族に任せる」ことは、「家族に負担を課す」ことにつながることもある。そして何よりも、「どのように最期を迎えたいか」を意識づけることは、自分の人生、最期の最期まで、自分らしく生き続けてもらうための支援につながると思う。
高齢者がケアを受ける立場になった時に、それをどのように受け入れ、対処しているのか。
15人の要介護高齢者及び、5人の家族介護者に対するインタビュー調査を行っている。
高齢者の「生の声」を通じて、いかにして「やりくりしているか」を知ることができ、高齢者の「気持ち」に寄り添う時の参考になる点が多い。
引用
・老後に対して、15人中12人が「考えたことがない」と回答。「家族に任せる」という言葉もあった。
・ケアを受ける要介護高齢者が取り組める役割
①ケアを受ける側として精神的に前向きの姿勢をもつこと
②セルフケアに関する取り組み
③ケアプロセスにおける要介護者から介護者への支援
「世話をしてもらっているかわりに、外食に行った時には支払いをする」、「伝えたいことを忘れないように、前もってメモをしておく」などなど、要介護高齢者の言動にはきちんと意図がある。それを「当たり前」と受けとるか、「その人なりのコミュニケーション方法」と受けとるかで、支援者の声かけにも変化が出るだろう。
筆者は研究結果を踏まえて、「ケアを受けるための教室」「ケアをする人・受ける人のコミュニケーション技法」などの勉強会の開催が必要と提案しているが、「どのように最期を迎えたいか」という心構えを提案していくことも必要だろう。
医療処置や生活の場の選択を「家族に任せる」ことは、「家族に負担を課す」ことにつながることもある。そして何よりも、「どのように最期を迎えたいか」を意識づけることは、自分の人生、最期の最期まで、自分らしく生き続けてもらうための支援につながると思う。
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