『コンセンサス癌治療』VOL.7 NO.1
癌患者の家族の心理的ストレスの実際と、援助の指針についての概説。
癌の経過(急性期、慢性期、終末期)に沿った心理的ストレスの実際、患者との関係別(ex.患者が配偶者の場合、子供の場合)の危険因子も取り上げており、簡潔だがとてもわかりやすい。
引用
・海外での面接による研究結果⇒(癌)家族の30~50%に何らかの精神科診断がなされている
・海外での質問紙による研究結果⇒(癌)家族の7~35%に不安・抑うつなどが見られた
・家族の健康には、癌の疾患因子よりも個人的、心理的な因子のほうが重大な影響を及ぼしている


本論文では、「家族が患者を援助する際の指針」(6項目)も提示されている。
家族も利用者である…という解釈をする立場にあるSWとしては、この関係での「援助する」というとらえ方に違和感を抱いた。そして一方で、医療スタッフが家族を援助する指針としては、「傾聴」に終始されている。
以前このブログで紹介させていただいた徳山磨貴氏の調査研究では、「家族が医療スタッフの一員とみなされがちである…ことが一つのストレスである」と指摘されていた。
「どうやって接したらいいのか?」と混乱する家族にとって、有効な「指針」であるかもしれないが、まずは本人にとっても家族にとっても、交通整理をする「第三者」が必要であろう。
そこに一つのSWの可能性をあらためて感じた。
癌患者の家族の心理的ストレスの実際と、援助の指針についての概説。
癌の経過(急性期、慢性期、終末期)に沿った心理的ストレスの実際、患者との関係別(ex.患者が配偶者の場合、子供の場合)の危険因子も取り上げており、簡潔だがとてもわかりやすい。
引用

・海外での面接による研究結果⇒(癌)家族の30~50%に何らかの精神科診断がなされている
・海外での質問紙による研究結果⇒(癌)家族の7~35%に不安・抑うつなどが見られた
・家族の健康には、癌の疾患因子よりも個人的、心理的な因子のほうが重大な影響を及ぼしている


本論文では、「家族が患者を援助する際の指針」(6項目)も提示されている。
家族も利用者である…という解釈をする立場にあるSWとしては、この関係での「援助する」というとらえ方に違和感を抱いた。そして一方で、医療スタッフが家族を援助する指針としては、「傾聴」に終始されている。
以前このブログで紹介させていただいた徳山磨貴氏の調査研究では、「家族が医療スタッフの一員とみなされがちである…ことが一つのストレスである」と指摘されていた。
「どうやって接したらいいのか?」と混乱する家族にとって、有効な「指針」であるかもしれないが、まずは本人にとっても家族にとっても、交通整理をする「第三者」が必要であろう。
そこに一つのSWの可能性をあらためて感じた。