社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

児童期・青年期に死別体験をした青年の悲哀過程-悲哀の課題とソーシャルサポートとの関わりについて-

2008-08-15 22:12:33 | 社会福祉学
峰島里奈 社会福祉学 Vol.49-1 2008.5

親しい人物との死別体験がある、6人の青年に対する調査(半構造インタビュー)をもとに、死別体験者へのサポートのあり方について考察をしている。

調査対象者は、親しい人物を何らかの疾患で、「病院」で看取っている。
在宅で死を看取ることは、よりリアリティーがある…と、ある書物で述べている人もいることを踏まえると、在宅医療に従事している者は、より長期的にそして、援助対象者をより広範囲にとらえていくべきであろうと、考えさせられる。

本論文の調査対象となった方々は、「死生学」という授業を通して、死にきちんと向かい合い、亡くなった人と自分との立場を、再構成(再構築)できたようだ。

どう生きるか(どこまで治療をするのか)…が多様化しているからこそ、その後の受け止め方も(看取った人の受け止め方も)、多様化しているのかもしれない。

コメント (1)
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