伊ブログ

伊吹、静空と過ごす毎日のこと。

はじめてのおつかい

2009年09月09日 00時08分51秒 | 伊吹…の巻
―その日は突然やってきた。


前々から動かなくなっていたのおもちゃ
「電池買ってきてね~」って頼まれるも、毎回買いそびれていた。


ボタン電池って高くない?
ちっちゃいくせに。
100均にもあるけど、100均の電池は信用できない私。
どうせすぐに諦めるだろう…なんて思ってた。





その日も、


いぶきち
「おかあさ~ん、電池買ってきた?」


「あっ忘れた今度買ってくるわ。」(買うつもりはさらさらなかったけど)

いぶきち
「じゃあ、オレ買ってくる。」


「…ん???」(いまなんと?)

いぶきち
「ロー○ンいって買ってくる。」


「ロー○ンにないかもしれないから、レジの人に聞いてごらん。」

いぶきち
「うん。しーちゃん行こう。」



いぶきちのお財布に千円札と家の鍵を入れ、のお財布に使用済みのボタン電池を入れた。




「ないかもしれないからね。レジの人に聞いてみてなかったら仕方ないから、帰っておいでよ。」

いぶきち
「わかった。」





玄関を出て行った二人。





行っちゃった。






ロー○ンは家の並びで道路を渡ることもなく、家の寝室からその道のりが8割見渡せる

二人が出てすぐ、寝室のカーテンの隙間から二人を捜す



いたいた



外にいる二人…。



ちっちゃいな~。
とくになんか、ちょっとした中型犬くらいだ。


ロー○ンの駐車場付近から、木の陰やなんかで二人の姿が見えなくなる。
急に不安になる私

あのロー○ンの扉、自動ドアじゃなかったな…
あけられたかな…

なかなか出てこない。
まだかな…


ややしばらくして、白い袋を手にさげたいぶきちと、後ろをちょろちょろついて走っている


わぁ~きたきた

なんか持ってるし。






オートロックの玄関のチャイムが鳴った。
鍵を持たせたけど、部屋番号を押して呼び出したらしい。



まもなく玄関のドアが開いた



いぶきち・
「ただいま~あったよ。」
「買ってきたよ。」


「おかえり。行ってこれたね。すごいすごい。レジの人にきけた?」

いぶきち
「きけたよ。」



袋を確認したら、二個組のボタン電池とレシート。
レシートに525円で釣り銭の文字がない。
あれ?



「お母さん入れたお金は?」

いぶきち
「オレのお金で買った。」



いぶきちの財布を確認すると、私が入れた千円札と鍵がそのまま入っていた。
どうやら小銭をレジの人に見せて、525円ぴったり取ってもらったらしい。


あの模様を、ビデオで撮影しておかなかったのが悔やまれる
レシートも捨てちゃったし

記念になっただろうに。




いぶきちも、も、成長したもんだなぁ~。