四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

勝負は工夫で

2011年06月10日 | 建築・デザイン
あらあら、だいぶご無沙汰してしまいました。
申し訳ありません。

只今、当ギャラリーでは、くらしの木工3人展が開催中です。
昨年のひこばえ展での樫木工房さん(新潟三条)の個展でもそうでしたが、
うちのスペースは室内の仕上げとの関係から木のモノがよく合います。
今回もよくマッチしております。


さて、只今計画中の建物について。

30代のOさん夫妻と男女2人づつの子供、計6人が生き生きと暮らせる家・・・・

土地を取得したので建物にかけられる金額が限られている・・・・
(今まで経験がないローコスト住宅)

子供が4人もいる(日本の将来のためにはとてもよい)コンパクトな住宅は、
紋切り型のプランニングでは解決しない。

お金がないから、小さい家で、間取りも普通で、
夢(生活の楽しさ)が無いのは当たり前・・・・・なんてのはあまりにも悲しすぎる。

コストを抑えるには、平面と立面(姿)では凹凸を作らず、
長方形のプランと単純な屋根形状にするのが最大のポイント。

それではありきたりのそこいらにある普通の建売と同じでないか・・・
(今の建売はデザインの意味を履き違えている)

さにあらず、意図的にそう作るのだから、間取りの工夫や各部の寸法、
見え方やバランスに十分配慮し、端正になるように造るのです。

このご夫妻は、住宅を造るときには私にお願いしたいと、何年も前から
土地を探されていて、やっと希望の場所に地所を求めることができたのです。

設計料を払う分を設備品にあてたいと考える人が多い中、
自分たちの夢をかなえて欲しいと頼ってこられたのだから
こんなにうれしいことなない。

その夢をかなえるためにも、普段は使わない既成の住宅健材品を使用してでも、
なんとか収めみせようじゃないかと意気込んでいます。

で、今回は設計の段階からコスト調整をするために、
O工務店さんの力を借りることにしました。
(早速、昨日打合せをした)

来週、施主Oさんとの打合せがあります。
気に入っていただけるといいのですが・・・・