無題そのごひゃくさんじゅうなな

今日は買い物へ。家を出たときは曇りで、若干肌寒く、小一時間ばかり後に帰ろうとバスを待っていたときには、十月とは思えない強い日差しとともに、気温がぐんぐん上昇した。明日からの連休も暑いようだ。

暑い日だったと書いておいて何だが、今晩は秋始まって初めての鍋だった。鯛だし塩鍋。だしのもとに鯛を使っており、それが味に深みを加えて、定番の具材がどれもこれもおいしい。実際、今日も豚肉、白菜、舞茸、エノキ、長ネギと、どれも鍋には馴染みの深いものばかりだったが、味に新鮮味があり、二人であっという間にたいらげてしまった。去年は、この鯛だしを店頭で見つけ、そのうまさに夫婦揃って感嘆して、また食べたいと探し回ったのだが、時期が悪かったのか、結局見つけられないまま、鍋の季節が終わってしまった苦い思い出がある。なので、今日は誰にではなしにリベンジの日だった。個人的には、昨年の仇はしっかりとれたのではないかと思う。
まだ秋も始まったばかりだ。そして当然、冬はさらに後である。鍋が食卓を賑わすようになるのは、まさにこれからだ。たまに他の味に浮気しながら、今年の秋冬の本命は、この鯛だしに違いないと、そう確信している。ビバ鍋。ビバ鯛。ではまた明日。