碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのひゃくじゅうに

2016-08-08 14:10:08 | 日々
オリンピック、オリンピック、オリンピック、たまに高校野球。オリンピック、オリンピック、たまに高校野球。このところ、ネットでチェックするものと言えばこれくらいである。リアルタイムで観る機会は、ほぼないのだが、とりあえずネット動画でチェックだけはしている。

記憶にある最初の夏季五輪は、八十四年のロサンゼルスオリンピックだ。本来なら、その四年前のモスクワオリンピックあたりから覚えているだろうが、日本がボイコットしたため、その記憶はない。
マスコットキャラのヨーヨーを買ったり、カール・ルイスの走りに盛り上がったりしたのを覚えているが、一番鮮烈に覚えているのは、女子マラソンのアンデルセン選手だった。途中で脱水症状を起こし、右に左に蛇行するなかで、係員の助けを拒否して、フラフラになりながらゴールし、同時に倒れこんだ姿は、鮮やかに勝利した誰よりも印象に強く残った。選手の健康面などを考えれば、褒められたものではないかもしれないが、印象が鮮やかだったことは間違いない。実際、三十年以上たった今でも、名前まで覚えているのだから。

オリンピックに限らず、スポーツには勝者と敗者がいる。賞賛される者のほとんどは勝者だが、時に勝者より記憶に残る敗者がいる。リオでは、どんな誇るべき敗者が出るか。勝者に注目するのと同じくらい、そちらにも注目しているのである。
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