宗教・占い探玄  

光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 永観律師に帰依し奉ります。

病、弘法。欲、稲荷

2011-07-01 12:16:53 | 宗教観
 効験のある信仰。我々浅はかな凡夫をして納得させる信仰は何か?ホント、悩みますよね。そこで安全で確実な方法を述べたいと思います。(今まで日蓮義に傾斜し過ぎていたので、日蓮関係以外で話を進めます。)
高野山奥の院にある大師御廟。このブログを読まれた方の何人かは、既に行かれた方も多いのではないかと思いますが。・・・奥の院は高野山の一番の聖域ですが、祭祀されているのは弘法大師と稲荷大明神と云われています。
菩提・冥福はお大師さん。現世利益はお稲荷さん。弘法、稲荷のコラボレーションです。真言の故織田大僧正によると、よく願いが叶ったということを聞いたとのこと。

 私の個人的感想としては、出世間の願を満たそうとする働きが非常に強いように感じます。お稲荷さんとお大師さんの関係は東寺建立の時に始まったとされる説や、紀伊田辺で修業中に稲荷神に出会ったのが最初とか、色々あるようですね。仏教で人々を救済しようと考えても、先立つものがないと動くに動けないですからね。つまりは軍資金がないことにはどうしょうもない。お大師さんは自分の欲得ではなく、誓願を成就させたいがために稲荷神に祈ったんでしょうね。

 お稲荷さんのご神徳は以前のブログに書いた通り絶大です。(ただし、原則信仰を始めた場合、途中で中断出来ないルールがあります。稲荷神の障礙はかなりきついです。)大抵の「欲」は満たされます。しかし、神様ですんで必ずお試しを受けます。試練に合格すれば、効験を感じる出来事が徐々に出てくるようです。対して、お大師さんは先祖供養に効験があるようですね。専門僧侶でもこの事に触れる方は多いです。それと病気ですね。私の母親は幼少期に、実父と一緒にお大師さんをよくお詣りしたらしいんですが、病気の祈願には非常に効験があったと母から聞いたことがあります。

 「虚空尽き衆生尽き涅槃尽きなば、我が願いも尽きむ」。性霊集に書かれているお大師さんの言葉です。ホントかっこいいですよね。この大誓願、やっぱ(笑)。いやいや、本題に戻らないと。
それで、先祖供養を行うのなら、高野山・奥の院へ真剣に祈願する方法も一つの手段と思われます。また、京都・東寺での法要への参列もお薦めしたいですね。個人的には奥の院への祈願は一種のメディテーションとして考えているので、一人で行くのが好きですね。法による鎮魂と一般大衆向けアンド効験度からも、東寺の法要はお薦めですよ。

 信仰形態で効験があるのは、両部です。即ち、仏法と神道の習合ですね。昔はきちんと完成されていたんですが、明治維新後信仰形態を破壊してしまった。今、その良さが少しずつ見直され始めていますけどね。 
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