摩多羅神を学習したい人に

　山本ひろ子さんはとてもいい学者だと思う。この本は山本先生の良本なので推薦したいです。摩多羅神のことを沢山書いてますよ。

摩多羅神と正法の関係

　神様は権神と実神に密教では分ける。権神は神道でいえば和魂・幸魂。実神は荒魂・奇魂。になろうか。効果としては権神は効果が緩やかであることと、神威も柔らかい。対して実神は仏性より実際の神の俗っぽいところが多分に出ているため、効果も早いが、神威もキツイ。これらは聖天さんでよく使う理論である。

　摩多羅神は三宝荒神のことで、仏法の守護神である。空海が死後弟子に伝授するのを忘れていたため、夢枕に立ち伝授した経緯も伝わっている。また円仁・慈覚大師も感得したと伝えられている。天台の恵心・檀那流では玄旨灌頂の守護神として尊崇されていた。大神神社、三輪山の裏山に笠三宝荒神がある。大美輪の神の裏は荒神さん。すなわち摩多羅神なのである。ついでに言うと、三輪明神は単身ではなくこれは他の由緒正しき古社に言えることだが、スサノオを祭る熊野権現とも霊的に繋がっている。そして宇宙の実神、大国常立命にコンセプトしている。もう一つ付け加えると、少彦名命は蔵王権現の垂迹とも言われており、大美輪の神くらいになるとあらゆる神々と関係が繋がっており、殆ど創造神並みの神威がある。ただ我々に懸かるのは眷属霊であり大美輪の神が直接懸かることは絶対ない。（高級過ぎて無理）このクラスになると人間の運命はもとより、寿命までも司るんで信仰する者も最低限のマナーは必要である。

　日蓮聖人の法華曼荼羅を日朗上人は「玄旨本尊」と表現したりしている。つまり玄旨灌頂のご本尊と言う意味だ。玄旨灌頂は法華経の奥義を伝授する灌頂儀礼である。その守護神は「摩多羅神」なのだ。謂わば実神の形態で行者を守護する。百六箇抄に山王神が現世・未来永劫、法華経の下種された行者を守護する旨をさらっと記載しているが、仏法の法理ではそのようになっている。

清水由貴子さんの自殺で思うこと

　タレントの清水由貴子さんが自殺した。原因は母親の介護疲れだそうだ。結婚もせず31年間仕事をし、早くから亡くなった父親の代りに家計を支えていた。芸能活動で活躍していた時も、妹のために食事を作ってまた仕事に戻ったそうである。献身的に母親の介護に精を出すため、最近では事務所も辞めていたそうだ。亡くなった場所が父親の墓前とは。・・・傍らには車椅子に乗った母親がいたそうだ。
最近家を購入したそうだが。・・・死亡していた場所が富士霊園。欽ちゃんが創価学会の学会員であることを考えると、清水由貴子さんも学会員だったのかなあ？

　まず介護が無理と自分で判断したら施設に入所させなくてはいけない。人によっては「そんなこと出来るか」と怒る人もいるけど、目が不自由で動作も儘成らない場合、自宅介護はかなり難しい。「親の面倒は子の務め」って言うけど、介護はそれほど甘くないよ。自分の親思いの感情に引きずられて共倒れするケースが全国で続発している。発想の転換が非常に大切である。極端な話、自殺を考えるまで自分が追い込まれたら公的機関の入り口にでも手紙を添えて置いておくくらいでないと駄目だな。兎に角、自殺はしたらいかん。成仏出来んからな。介護の施設入所条件も厳しいもんがあるし、家族の意思もあろうが、家族の偏った考えを無くしてしまえば意外と道は開かれるものである。「こうでなければならん」と言う固定化した考えは今の時代「死への旅路」に繋がる。多面的思考方法を駆使することが非常に大切だ。面子とかも自由な発想を阻害するんで、自分で我を潰さなければならない。40代後半は体力的に、精神的に３０代と比べてがなり下り坂になるんだが、一番大きいのは頭の柔軟さが失われてくる年齢でもあることだ。発想が固定化されるんだな。絶対自分一人で振り返る時間、リフレッシュ出来る時間を持つことが必要だ。自分の我で生き難くしているだけであるのが分かるはずだ。

　家を購入して引越ししたらしいが、気を付けないといけないのはこの辺り。家は相続する墓を求めるんで、陰宅であるお墓をきちんとしていないと新仏が出たりする。方位もそう。とんでもない方位もあるんで介護なんかで負のエネルギーに感応する時はてき面である。特に在宅である場合効果が出やすい。あと、先祖供養がキチンと出来ていたかどうかだな。

　周りに介護が無理と思ったら助けを求めるべきだ。自分一人で考えるとろくでもない方向に行ってしまう。清水由貴子さんはデビュー当時より存知上げていただけに、今回の自殺報道は残念でならない。故人のご冥福を祈りつつ、小生らもがんばって生きてゆかねば同じ轍を踏むことになりかねないことを感じさせられた。

橋下知事は見守りの必要な知事さんではあるな

　橋下知事が提言・推進することで賛同出来ないのは南港のビルに府庁を移転させようとする構想である。馬鹿じゃないのかねえ。あんなところに移転して海水面が上昇したりしたらどうするんだろうね。今、府庁がある上町台地は一番地盤が堅牢であり、あそこ以上の場所は中々見つからない。
悪いんだが、橋下知事にはこの部分だけは賛同出来ないな。

口は禍の元

　北野誠が全ての番組を降板している。原因はバーニング社長をヤクザ呼ばわりしたことと、サザンオールスターズの初版盤の権利取得を題材に話したことが原因のようだ。小生は個人的に北野誠が嫌いだ。べらべらしゃべりすぎるのが感に触る。毒舌トークで売り出しているタレントは用心しないと彼の二の舞を踏むことになる。公の場で人のプライバシーに関わることや、確証も無いのに誹謗・中傷する行為は大きな罪であろう。こういう芸風は「子供の芸」である。まあ小生も口で人生航路を何度も踏み外しかけたので偉そうなことは言えんがな。（笑）

「林・毒入りカレー事件」で死刑求刑は当然

　林真須美の死刑確定は当然である。彼女は小生の見るところ、人格障害であることは疑う余地が無い。保険金詐欺で稼ぎ、建てた家もカレーとか落書きされた挙句、放火されてパーになってしまった。砒素の成分分析表が決め手になったな。大体、反省と言うことが出来ん人なんやろな。裁判では改悛の情と言うもんが、死刑・無期の大きな分かれ目になるからな。実際動機が明確ではなく、物証も非常に乏しい事件だったんで検察側も苦労したと思う。しかし、彼女の対応がテレビを通して報道される度に「絶対こいつがやったぜ」と世間の多くの人が感じていた事件でもあった。何故なら、地域の全員が参加するお祭りで林真須美自身もカレーの手伝いをしていた。それを本番当日の夜、忽然と家族全員がお祭りに参加せずにカラオケに行っていたなんて。お粗末な話だ。おまけにカレーの番をさせられていた時、変な行動を執っているところも目撃されている。完全犯罪のようで実は抜けている。彼女がマスコミで見せた対応そっくりの事件であった。動機は近隣との些細なトラブルが原因であろう。ごみをきちんと捨てないとか、会合に参加しないとか。そう言う意味で近隣住人も「一律に人間を見る怖さ」が学べたと思うよ。言うなれば放っておけばこんな事件にはならなかったのだ。村でもない新興住宅で共同のお祭りもないではないか。そのようなことを嫌う人間もいるのだ。ましてやその規則に沿わないのは「悪だ」と決め付ける対応が、林真須美をここまで駆り立てたんだと思う。ましてやそれが人格障害で反社会性であれば、このような事件もむべなるかなである。人間ほど怖い生き物はいないのである。それも自分で思っても見なかった対応で人から恨まれることも多いのだ。

小生が行う神祀りについて

　次に小生自身が行う神祀りについて述べたい。採るところがあれば参考にして頂きたい。まず中心に大物主神命を信仰している。日本天台宗開祖の伝教大師は寺院守護神として奈良の大神神社を勧請して、比叡山山麓にある土地神さんと合わせて山王神道を確立した。伊勢神宮も持統天皇の時伊勢に大美輪の神を勧請した経緯が記されている。と言うより縁があったのも手伝い中心は大物主命としている。
　氏神であるが以前にも紹介した通り、小生は母方の影響が多分に大きいことと生まれた場所が天満宮の近隣であったことなどから、菅原天神を祀っている。衣食住の神として伏見稲荷神を祀っている。ちなみに小生は伏見稲荷の講員でもある。何故縁があったかと言うと、父方の祖母の実家がおそらく祀っていた経緯があったためだ。稲荷神の信仰を途中で中断すると眷属が怒って云々するまではいかなかったんだが、トイレの扉とかに狐が浮き出てきたりとか色々あったことも挙げておきたい。
　以上が神道系で小生宅で祀っている神々である。次に仏教系の神では清荒神を別に祀っている。清荒神の教理は深くその玄底は摩多羅神と言われている。小生は聖天信仰を若い時していたんだが、教理を深めるとともに宝塚の清荒神に導かれて行った。やっぱり縁と言うのはあるね。

　何でこんなことを書いたかと言えばご神徳は存在するし、特に業の深い家系でも神道・仏教の正しい教理に沿い実践すれば功徳もあるし、個人・一家の繁栄に繋がる。牽いては国家安寧に繋がるためである。上記に挙げた「摩多羅神」なんかは天台の秘密の神である。ほんとうは秘伝として内に秘めておきたい密教の教理であり、非常に霊験あらたかな神ではあるが秘めて述べないのは何とも世間に心苦しいし、このような運命開拓方法もあることを知っていただきたいからだ。


　

守護霊の霊力を高めて、世渡りをする

　世渡りはまさに航海と同じだ。安穏とした生活が続くと思えば、予期せぬ不祥事に見舞われたりする。生きていくのも一種の「念」のようなものが必要だ。棚からぼた餅は絶対有り得ない。甘い考えで世渡りすると、とんでもない魔物に飲み込まれてしまう。小泉前総理が「人間には３つの坂がある。上り坂と下り坂。そして、まさかと言う坂」と言ってたけど、ほんとだよな。

　日々戦いの政治家さんたちも選挙に負ければただの人になっちゃうんで、地位保全の執念たるや並々ならぬものがある。権謀術数の伏魔殿で働いてるんだが、自分の運気とか世間からみれば迷信に等しいことにも意外と関心が高いのも事実だ。たとえば宗教者や占術家との交流も多いんよ。先祖供養でピンチを切り抜けようとしているんだと思うんだけど。・・・テレビで見たことないかなあ？田中角栄、小沢一郎などの政治家がお墓参りするシーン。うちの近所に有名なお不動さんがあるんだけど、そこのお寺の檀家も大阪の市会議員が入っていたりするんだな。
偏に先祖・神仏のお力を以て力を出し切りたいことが、自ずとこういった行動に繋がっているんだと思うし、これがまた非常に効果があることを聞いたり体験的に知ってるんだと思うよ。

　政治家だけでなく、私たちも守護霊の霊力を高めて、世渡りして行こう。

小生の供養方法

　参考になれば採用していただきたい。具体的な小生自身が行っている、あるいは未完成ながらこうしたいと考えている供養方法を述べておこう。まずお墓であるが自分の「姓」、つまりは姓を名乗っている直系先祖のお墓には礼拝者から見て右側の端から、五輪塔・夫婦墓と順に建立する。傍系で家が途絶えた血縁先祖はその右に敷地を設けて、仕切り石で囲い五輪塔を中心にお祭りする。四面に梵字を法に則り刻む。次に仏壇であるが、直系は代々の総位牌を中心に礼拝者から見て、右から祖父母、左に父母、その左下段に水子の位牌を置く。よく水子の位牌を沢山並べているが、一つに合祀し合わせて先祖の水子の菩提も含めた位牌構成にする。（詳しくは清水一誠氏、祖霊を祀れを参照）繰り位牌にはしてはいけない。浄土真宗は心霊に疎い宗派の代表で、過去帳で済まそうとする戯けた宗教である。よく「門徒もの知らず」と言うが、その通りである。それに引き換え、天台・真言は心霊学的に見てもよく整った供養法が確立されているのには感心させられる。話が逸れた。
次に傍系の血縁先祖であるが、小生はご本尊を正面上段にご安置している。祈祷を受けたご位牌を上記の順に置いている。要は「法」の功徳により、成仏を期したいがためである。絶家の執念は強烈であり、ゆくゆくは位牌を神璽に変えるつもりである。もちろん過去帳は両方とも調べて分かる範囲の全てを記載している。
ここで言いたいのは血縁先祖は兎に角絶家であろうが祭祀は必要であるし、縁のある恩人や縁者は位牌を設けずとも過去帳に記載するなりして仏壇の外（血縁者以外）、あるいは仏壇を借りて（血縁者）お祭りする必要が生じることがあることも合わせて述べておこう。
　よく仏壇を設けずに裸で位牌をお祭りしている人もいるが、みかん箱でもいいので裸でお祭りしてはいけない。霊の休息場所が仏壇であるからだ。

信仰の力があれば、ホームレスなどありえない

　先程挙げた元三大師の信仰にしてもそうだが、きちんとした「信仰」にホームレスはあり得ない。必ず日常生活は本より自分に足りないところは反省を促してくれたりする。日本にはこれらご神徳のある神社・仏閣が多いので、縁があれば尋ねられて信仰されたらいいだろう。