宗教・占い探玄  

光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 永観律師に帰依し奉ります。

踏みとどまる勇気

2020-05-30 14:03:47 | 日々の思い
仕事でも何でもそうなんですが、途中で辞めたいとか思うものです。仕事に関して言えば、自分の理想と違うとか、人間関係がしんどい、収入が少ないなどが大きな理由かと思います。理想と現実は違うし、何処の職場でも嫌な人間は何人かいるものです。こんなご時世収入の高い職場は正味エリート層しか希望は叶えられないでしょう。自分がそれに見合った能力のある人間か自己反省するべきです。収入に関して言えばとりあえず喰えればいい程度でいいんじゃないかな。今の仕事を途中で辞めていいのは、現状より収入が確実に増えて、自分も家族も喰えることが絶対条件ですね。夢や理想だけで収入の道を放棄しては駄目だと思います。

私は最近自分のブログのコメント欄にFX関連の感想を入れていますが、今の仕事を辞めて専業トレーダーになりたがる人もいます。独り身の人はいいですが、家族を抱えての専業は余程トレードが上手くない限り止めるべきですね。技術的なものが備わっていても精神面で負のスパイラルに陥る可能性が大きいからです。どうしても専業になりたいのなら、数年間は働かなくても大丈夫な余剰資金を貯めておくべきです。安易な方向に人間は動かされやすいものですが、苦労する方向を選んだほうが最終的に得することが多いものです。我慢しているうちに状況が変化するものです。夫婦関係でもちょっと気に入らなければ直ぐに離婚したりしています。子供がいても簡単に離婚する昨今です。

私の子供の頃、近所の親父でとんでもないのがいましたが、子供を抱えて文句も言わずに我慢している女性も多かったです。多分、子供の将来を思って頑張っていたんだと思います。今は安直に考え離婚して、シングルマザーになって前より逆に苦労している女性が多いように思います。
人間は感情の動物ですから、お互い許せな言葉を浴びせ掛けられることもあるでしょうが、そこを我慢する堅忍さが大切です。踏みとどまれずにどつぼに嵌まるケースが本当に多いと思います。何故こんなことを書いたかと云うと、シングルマザーで風俗や援助交際で稼いでいるケースもあるからです。

書きたかった内容からかなりズレてしまいました。言いたかったのはプロスペクト理論の話です。
FXや株式投資で必ず登場する行動経済学の考えですが、これって相場に限らず人生全般に作用する考えだなぁって思います。日本がアメリカに勝ち目のない戦争を挑んだこともプロスペクト理論で説明出来ますから。人間は得することは早く手に入れたがり、損をすることを極端に嫌う習性があると説明されています。そして、損をし出すと理性的な行動から外れて、感情的なギャンブル思考に転換するようです。太平洋戦争は日本が中国での利権を独り占めせず、米英と分け合っていたら起こらなかったと言われています。包囲網を敷かれる前に譲歩していれば日本人の320万人は死なずに済んだわけです。

負けるのが分かっていて、戦争をおっ始めたのは何故か?と云うことで、山本七平さんの「空気」雰囲気の考えや小室直樹さんのアノミー論、パワーシフト理論がありますが、プロスペクト理論が一番理に叶った説明になるように思います。旧日本軍が考えたパラシュート爆弾や神風特攻隊などは博打以外の何物でもありませんからね。損を嫌って滅亡した戦争の歴史はごまんとあります。秀吉の北条征伐なんかも、秀吉に臣従していればある程度の領土を北条氏は残せていたかも知れません。損を覚悟して臣従した島津なんかは偉いと思います。失うことを極端に嫌うと全てを持っていかれるように思います。自分のプライドとか現実離れした理想を捨てずに、自分の考えだけで突っ走ると最後は破滅しか無いように思いますね。我慢のしどころは踏みとどまる勇気を持ち、時世を待つことがとても大切だと思います。

自分のことを述べると、私は出産時殆ど仮死状態だったそうです。とんでもない産婦人科医に当たったのが原因だったんですが。その後、成人してからも出来の悪い人間だったんで、父親なんかは西成のあいりん地区で当時私と同じくらいのホームレスの若者を見て、息子の将来を悲観して涙したと言います。まあ、それくらい親から見ても出来の悪い息子だったわけです。何とか今もって家族を持ち生活を営めているのは父親のその後の指導と愛情かと思っています。その後も人生がアウトかな?と思うようなことが4回ありましたが、何とか生き延びています。振り返って考えてみると、周りにいる友人や親戚、親の助言に耳を傾けたことと、辛抱したことですね。一時の感情に任せてケツを捲ったら、本当に大変な目に遭います。もっと考えると、最後は「運」かなと思います。

私はyou tubeが好きでよく観るんですが、世界にはいっぱい才能を持った人が沢山いてます。しかし、その人たちが才能に見合った生活を皆が皆しているかと云えば、ほんと不公平です。中には数学者のガロアみたいな人もいるわけです。そんなこんだで、自分のような取り柄の無い人間が曲がりなりにも人並みの生活が送れているのは「運」と云うものを外して考えることは出来ないんですね。

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コロナの今後

2020-05-25 22:49:33 | 日々の思い
コロナが原因で各業種に携わる人は大変な経済打撃を被っています。日本の政治家は経済音痴が多いんで吃驚します。東京都の企業助成金がまた2%しか行き渡っていないとは。アメリカなんか即効で事業主の口座に振り込んでいます。殆どの中小企業はギリギリの線でお金を廻している自転車操業です。お金は人間の身体に喩えると血液なんで、今回のような場合早急に企業にお金を貸し付けないと駄目なんですね。出血しているのに、自前で輸血しろなんて限界があります。ただでさえ銀行は貸し渋りをしているのに、国が見放してどうするんですか?どうせ日本は将来的にはヘリマネ政策を採らざるを得なくなるんですから、早よやれよって話です。アベノミクス自体、緩和したヘリマネ金融政策が根本で、日本人の財産である年金から何からいっさいがっさい、賭博に等しい株式市場にさらし、損失の穴埋めの度にお金を刷って穴埋め、或いは国債発行で調整し日銀に肩代わりさせています。金融の原則を破る禁じ手を連発して、何とか日本経済を繕っているのが実態です。
どうせ、メチャメチャになるんやから、早よ現状打破に意識と行動を向けて欲しいものです。
だいたい、小泉純一郎の郵政民営化自体、愚策以外の何者でもないですからね。日本人の虎の子の財産を外資に売り渡した政策ですから。まあ、これはアメリカの命令なんで、やらんと仕方がなかったようですが。アメリカのやっていることは各国を奴隷にしているに等しい金融政策です。あんな詐欺的経済政策で誰も文句を言わないこと自体、異常です。
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