江戸時代に日本版エクソシストの話があった。真景累ヶ淵だ。三遊亭円朝が実話を基に作った。菊に累の霊が憑依して、自分が夫(菊の父)に惨殺された事を訴える。祐天上人が解脱させようと、あらゆる祈祷を試みるんだが失敗してしまう。そして後半は、天を仰ぎ累の解脱が成らないなら仏法を捨てるとまで阿弥陀仏に言い放つんだ。その時上人の頭に浮かんだのが、憑依してる累自身に念仏を称えさせることだった。言うことを聞かない累の霊が憑依した菊の髪の毛をわし摑みにして、念仏を称えるよう強要し称えさせるんだな。お念仏の功徳は極まりなく、この功徳により累の霊は昇天する。この家系には助という子供の惨殺が根っこにあり、累の成仏を羨んだ助の霊がまたもや菊に憑依する。祐天上人が十念(お念仏を十回称える)と戒名を授けると、光輝きながら助の霊も昇天していく。まあ、こんな物語だ。怪談では傑作中の傑作である。しかし、これはほんとうのお話をそのまま使っているのである。
行・徳の揃った祐天上人だからこそ、可能だったんだろう。
お念仏のありがたさはここでも知ることが出来る。
南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
行・徳の揃った祐天上人だからこそ、可能だったんだろう。
お念仏のありがたさはここでも知ることが出来る。
南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
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