中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

FreeBSD ports:math/lapackも3.3に

2010-12-08 08:40:54 | 日記
LAPACKの3.3が2010/11/14に出たが、FreeBSDでも、lapackを3.3に上げた。

とりあえずtinderboxビルドできる程度でコミットしたため、意外とてこずった。Pav, Erwinや他のコミュニティ
の人たちからビルドが壊れていると雨のようにメールを頂いた。なぜshared libでsymbolがなくなるかは解らなかったが、
Eijiro Shibusawaさんからのパッチで事なきを得た。このパッチの意味がよく解ってないのよな...実はチョコチョコいじってはみたのだが、決定的なのが解らなかった。とりあえずtinderboxでエラーが起きない程度にして、コミットしたのだった。いずれにせよパッチありがとうございました。
助かりました。

MPACKにも影響があるかもしれないので新しいルーチンなどを眺めてみて、これは凄いなと毎度思った。ちょっと書き物や発表が続くとすぐ開発が止まってしまうので、時間の使いまわしは重要だな...

それにしてもLAPACKはものすごいファンドされてるよね...確かによく使われるのだが...MPACKは一人で開発しているのでそこが辛い。少しずつお金は集めているが、まだ自分の旅費、パソコン代などくらいしかもらえてない。人が雇えるほどもらえてない。これを課題にしてみたい。科研費が非常に有力な候補なんだが、若手はひたすらいじめられるので、他のファンドも探したい。

ところで、日本人からパッチを頂くのは久しぶりで、少しうれしくなって、探してみたが、電通大の博士課程の学生だったようだ。昨年度博士号を取られたようで。どうか頑張ってください。応援しています。

若手はいつまでもいじめられる:科研費若手A,Bはいずこへ?もしかしてゼロ?

2010-12-03 09:58:37 | 日記
最近学会に出ても年上の先生を見ると保身したいようにしか見えないし、
若者に元気が無いというように見えるが、そもそもおもしろくないので行きたくもない
というのに気づいているのだろうか?

さて、若手科研費A, Bには応募されたかたも多いと思うが(私もBに。え?しょぼいって?)
これは、政策コンテストでの評価は"C"となっている。なんとも寂しいものだ。

> 1906 成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ
> 48,400(百万円)=484億 文部科学省
> C
> 継続課題、既存受給者には一定の配慮が必要。ただし、要求・要望の削減による財源
> 捻出が条件行政刷新会議の指摘を踏まえた対応が必要

> 文部科学省の要望については、要求で一旦、形式的に廃止した扱いにした上
> で、増額要望していること、また、その結果、金額的にも全
> 府省要望総額の3割を占める要望となっていることから、
> 「特別枠」の趣旨に照らして問題が大きい。したがって、文部科学省について
> は、全般的に大幅な要望の圧縮と、要求の削減による新たな財源捻出が必要

どよーんである。まず若手イジメだよな...「形式的に廃止」して増額要求
って一体文科省も何考えてるかわからんわな。ここでお年を召した大先生たちの
素晴らしい研究の為の科研費は温存されているわけで。
概算要求を見てみると一目瞭然だ。p.115付近
基盤研究(S), (A), (B), (C)はとりあえず微増か同じ。ところがだ

> 2 若手研究者育成支援等の充実8,700,000( 28,385,000)
おいおい1/4まで落ちている。若手研究(S), 研究活動スタート支援
は残っているが、若手研究(A), (B)は驚愕の

ゼロ

だ。

これ、最悪の場合ほんとに0になるんだろな。
元気な日本復活特別枠に関する評価会議も、「特別枠」の趣旨に照らして問題が大きすぎる
ってかいてあるし、

学振PDも(博士とった後重要な奴)



ゼロ

なんだってさ。

日本ってほんと、兵站って概念無いよな~太平洋戦争でも餓死が7割とか聞いたがそんなもんなんかもな。
元気な日本画復活するわけないだろう。立ち上がれ日本ってじいさんばっかりでしょ...

なんで元気がないかわかる?

がんばっても上に吸い上げられるシステムになってたら
食えないんだわな。そのうちなんかわからんように居なくなるんですよね...

...

> 「事業内容」の観点からの評価
> 原則1:政策のねらい・目的が的確でなければならない
文科省的には偉い先生たちの分は確保。で、若い人は泣いてもらうだろうな...

> 原則2:元気な日本復活のために「効果」が見込まれなくてはならない
若手が死ぬとそもそも次世代の日本がなくなるよね...まぁおじい様おばあ様は
どうでもいいことかもしれませんが。