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『亭主(ていしゅ)の好きな赤烏帽子(あかえぼし)』[=赤鰯(あかいわし)]
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主人が好むなら、どんな異様なものでも、どんな悪趣味なものでも、家族はその趣味に従わなければならないということの喩え。★烏帽子は普通黒塗りであり、赤塗りの烏帽子は珍妙なものとされた。変なものを好む性質、または、そのような人の喩えとされた。★「赤鰯」は、赤く錆びた鈍(なまく)ら刀のこと。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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こわさを知る
人はそれぞれにこわいものを持っています。子どもが親をこわいと感じたり、社員は社長をこわいと思ったり、世間がこわいと思ったりします。しかしそれとともに、自分自身がこわいという場合があります。ともすれば怠け心が起こるのがこわい、傲慢になりがちなのがこわいというようなものです。私はこのこわさを持つことが大切だと思います。こわさを常に心にいだき、おそれを感じつつ、日々の努力を重ねていく。そこに慎み深さが生まれ、自分の行動に反省をする余裕が生まれてくると思うのです。そしてそこから、自分の正しい道を選ぶ的確な判断も、よりできるようになると思います。