長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

雁田山(759.4m 小布施町)

2013年04月18日 | 山歩き
2013年4月14日に雁田山(かりだやま)に登って来ました。岩松院側からの登山。

板状節理
 約400万年前の火山活動によってできた安山岩。節理はマグマの冷却面と平行に発達します。


大城(古城)
 以下、掲示物の要約
 小城(物見城)と一体で苅田城と呼ばれています。築城年代など解明されていない部分も多いのですが、史実からすると、延徳元年(1489年)から永禄4年(1561年)に武田信玄が高井地方を支配するまでの間、高梨氏が支配していたと確定されています。


大城の堀切
 大城の手前少し下った所にありました。堀切とは、尾根を断つように造った空堀のことで、その高低差により防衛力を高めた構造です。


千僧坊
 雁田山頂の標高759.4mより高く、782.7mあります。千僧坊の地名は、岩松院の前身である千僧林念仏寺から由来するそうです。寺址というより山城の一部と考えられています。


姥石
 山麓からこの岩を見ると、子供に寄り添う大人のようにみえるそうです。高さ10m。伝説では、孫と登ってきた姥が、ここで眼下に広がる洪水に見舞われた農地を見て「きれいだなあ」と感嘆したとたんに石になってしまったといいます。
 

雁田山山頂からのパノラマ
 北信五岳が均等に見えます。右に続く写真が見えないときはパソコン・キーボードの右矢印キーを押してみて。


反射板跡
 国鉄の無線電波反射板の跡地です。長野市の鉄道管理局と信濃町の柏原無線中継所を継いで昭和37年10月から使われていました。
 ここから少し下がったところではカタクリが咲いていました。道でも咲いているから登山者に踏まれてしまいます。


小布施KINGS
 スキー・スノーボード・エアーマット式ジャンプ練習施設だそうです。南側の登山口近くに。以前ここには朽ちたフィールドアスレチックがあったのでした。活用されてなにより。さらに、この隣にあったおぶせ中国美術館が藤岡牧夫美術館にかわってました。勝手でいぢわるな隣人は流行りませんからねぇ。変更されたことはよいと思います。時代の流れをよんで変わること。これが大切。進化の真理「唯一生き残れるのは、変化できる者である」ですからね。


玉ねぎ状剥離の岩石
 火山活動で噴出した溶岩は、東側の古い山々にさえぎられ、主に小布施町や松川の方に流出しました。流れ出した溶岩は先端で冷えて固まり、割れ目が生じます。熱や凍結、乾燥などによって膨張と収縮が繰り返され、風化が層状にすすみます。割れ目の交点で剥離が厚くなりやすいので丸くなり、玉ねぎ状に剥がれていくということです。
 奥に並んでいるのは「空・風・火・水・地」輪が重なる五輪の塔


浄光寺大門と桜
 浄光寺薬師堂は、重要文化財で應永15年1408年の建立とのこと。室町初期の代表的な仏堂で文化史上極めて重要。


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