個人情報保護法なるものが施行されて、色々困惑しています。学生新聞に関わっていた関係で、専門家にはお呼びもつかないのですが、多少の印刷や紙面構成に関心と素人なりの知識があったので、社会人になってからも機関誌紙や記念誌のお手伝いをしてきました。プライバシーへの配慮は当然考えの範囲内でしたが、マイナスの事項はともかく、プラスのイメージに繋がる事柄は本人の名誉ともなることですから、断りもなく掲載するのも当然とされていました。
しかし、個人情報保護法後は、あらゆる個人に関する情報・データは本人の許諾が必要と思われるようになりました。その為同窓会名簿などの名簿類、学校の連絡用電話網なども作ることも出来なく、作っても掲載拒否された個人データは空欄となる事態になりました。現在携わっている同窓会会報には、各地区やクラス会の記念集合写真が掲載されています。全員に掲載の承諾を得るのは、作業上不可能に近いのです。「写真に写るためにそこに並んだのが許諾」などと詭弁は労するつもりはありませんが、慣例として掲載を続けていますが、いつまで許されるかは・・・??デス。
この問題を取り上げたのは、昭和40年代から平成に入る頃までは、家族旅行や、色々な会や仲間の団体旅行が多かったので、名所旧跡・絶景ポイントのメインとなる風景の前では、必ずと言っていい程大勢の人物の記念写真かスナップとなっていました。景色だけの画像は極端に少なく、そして手詰まりになったのです。それでも数ある写真を、多少の加工でプライバシー保護を試みてみました。2005年5月の末、房総の鋸山、日本寺の大仏です。
幼なじみ、小中学校の同級生で関東在住者の有志が、年に数回飲み会で集まったり、たまに旅行をするのですが、その時の一枚です。顔にモザイクを入れたり目をつぶすのも興ざめですから、全体を横にぼかしてみました。この場合は景色も崩れず、一見成功のようです。顔部分のみを選択的に画像の雰囲気を壊さない程度にごまかせる手法が有れば・・・そんな「ソフト」有りや?無しや?イラストレーターの応用に有り??乞うご助言!!
人気スポットの人混みも苦労します。避けたつもりが真っ正面に人の顔、他人様をあからさまに掲載する訳にもいかず、トリミングして中途半端な焦点の定まらない画像となりはてます。「新緑」をテーマに画像を探していて、人の立ち入らない場所がありました。2005年の5月半ば、京都上加茂神社、葵祭の当日は人波が溢れていましたが(過去記事はこちら)、翌日は静かになりました。それでも参道には参詣客が切れ目無く現れましたが、立ち入る事の出来ない場所の画像です・・・?静寂を感じる??変哲もない!?!
同じ新緑でも公園や神社仏閣は造形の美があります。池の中には人はいないので人影を避けて撮影した東京ミドタウンに隣接する檜町公園の池です。2008年のGWでした。
そして今一つの手法は、ごく当たり前の遠景にしてしまうことです。同じ日檜町公園から地下鉄千代田線で一本で行かれるツツジの根津神社、拝殿から山門まで続く行列を避けて、遠くから参拝しています。もっとも、ツツジ祭りの只中にツツジの写っていない写真は???
集合写真の人物の顔だけモザイクのような不自然な細工ではなくほのかにぼかし、背景を生かす工夫何とかなりそうで、試行錯誤してみる価値はありそうです。成功すれば、紹介出来る旅先はまだまだあります。
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