レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

京都の写真館の古い写真

2022年03月18日 09時04分24秒 | 民具、雑貨

記念写真は写真師が撮る。

大正3年の卒業記念写真です。
義務教育の小学校を卒業後、進学の制度。
両サイドに建てられた札の文字は、もう読めなくなっていますが、入手した当時は読めました。
男子、大正3年2月高等科卒業生、女子は大正3年3月手芸科卒業生です。


撮影は  伏見 新大黒 大手筋北入  竹中 尚武軒。

私の祖父は明治28年(1895)の生まれで、義務教育は小学校4年間、祖母は明治35年(1902)生まれで義務教育が小学校6年間でした。
7歳違いの二人の間で義務教育期間に変化があったそうです。

こちらは幼い様子の全員下駄ばきの女学生で、義務教育が4年だったのではと思いそうです。
卒業写真でしょう。 
卒業こそが値打ちでもあり謝恩の意味もありました。
昔は、4月に羽織りバカが着るといって、11月から3月までしか羽織は着ません。
撮影は 大日本福知山歩兵第廿聯隊御用 岡ノ町 清玉軒 辻川謹寫

家族写真です。母、二人の娘、孫でしょうか。
頭にリボンは未婚(次女)、女性の黒の羽織は既婚者(母と長女)です。
長女の子である小学生の二人の男児、幼い女児を抱く祖母と推察しました。


撮影は 京都 独立軒。

着飾って四姉妹、長じてそれぞれの人生が小説になりそうな風情を感じます。


撮影は 北野 中の森 小寺翠雲洞。

人形の髪形かと思っていたのにと、人形師の奥さまの弁でした。

私が嫁入りに持参した人形(元賀章介 作)がそうです。