レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。
ついでに所蔵品の思い出も。

マグ ・ カップ&ソーサー

2020年01月18日 14時34分41秒 | 陶磁器 

今朝の日経新聞の土曜日別冊プラス1の「何でもランキング」はマグでした。
マグカップは和製英語でマグが正しいと書いてあります。

バブル期の頃、きれいなカップが人気でした。
デパートも、スーパーも直輸入店なども開店していました。
スーパーのブランドコーナーの一角に磁器も置かれていました。

デンマークのヘレンドのカップ&ソーサー「インドの花」を購入。

カップの中の絵が違うのではと思いました。

番号が違う?

この謎が解けたのは3年後くらいでした。
デパートのイベント会場で海外のブランド陶器に絵付けする職人、ワイングラスに水を伴ってグラインダーで風景を彫り込む職人の技術を垣間見た。

真っ白い皿に、何の手本もなしにスラスラとバラの花や枝を書き込んでいく。
透明なグラスにも何も見ないでぐるりに森や林が掘り進められ、ぐるりと一周するとピタっと絵がつながった。

その各々の技術に度肝を抜かれた。

このインドの花も全て手書きで、ライセンスを取得した絵描きでなければそのブランドの仕事に就けないのだと本で読んで、同じものを書いても人によって少しは違いが出るのだと知った。

旧家の箱入りの古九谷の20客揃いの手書きのお皿、そのマチマチさ、花の位置や数が一枚づつ違うのを露店で見たことを思い出すのでした。

ドイツのマイセンのカップ&ソーサーです。

2001年はテディベアが生まれて100年で「イヤーズベアー」と呼ばれていました。
日本向けに特別に作られたという、ドイツのベアーよりかわいい顔のホワイトベアーとこのカップがトランクに入ったセットでデパートに並んでいるのを見ました。
思いがけず、娘宛にそれがプレゼントとして送られて来て、カップだけ私にくれました。

ヘレンドの「トゥッピー二の角笛」です。
ミニアチュール(細密画)の代表作と言われ、1870年代から続く作品で、ペルシャ皇帝に献上した記録が残ると言われています。
4回の焼成という手の込んだ作品です。
色によって焼成温度が違うためだそうです。
バブル期だったので、デパートはめちゃくちゃ高かった。
今は跡形もなき京都の直輸入店では、いくらか安いので思い切って買いました。

昭和61年頃(1986年)ごろだったと思いますが、出かけたついでに寄った大阪のデパートでした。

1876年アメリカ建国100年、フィラデルフィア万博に出品した有田焼の香蘭社の作品。
受注生産との事で1客注文。翌年代引きで受け取りました。

いかにも日本らしい柄。
お皿が平たいからコーヒーカップでしょうか?

カップ&ソーサーは、カップの熱い紅茶をソーサーに移して飲む風習があるのだそうです。

五代佐藤走破81歳の作品やはりコーヒー用です。中国の敦煌の天女だそうです。

箱書きは息子の六代走破だとの事でした。

マグです。有田のブランド、香蘭社と深川製磁です。

蓋つき。

ホテルに出店していた委託販売の九州出身の奥さんから閉店の案内状が来たので行きました。
「わし、青鬼?」と主人。
「あんた、赤鬼、OO(息子)青鬼」
所帯を持って出て行ってから青鬼は暇にしている。

こんなでかいマグは男物。

小学生の頃の娘のおけいこごとの先生から、お中元のお返しでいただきました。

転勤の手伝いで行くと、要らん捨ててと娘。捨てずにしまっている。紅茶を濾す中カップがあります。

Sinzi Katoh

有名作家でした。ホームページから拝借しました。