漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

日曜もダメよ

2015年09月25日 | せけんばなし

むかし、「日曜はダメよ」と云う映画がありましてね、
もう粗筋も忘れたのに、主演のメルナ・メルクーリが娼婦役だったことだけは覚えてる。

のちにギリシャの大臣にもなった女優さんです。、

なにしろ、当時の少年にとっては、
「主役が白人の娼婦」、と云うだけで、充分に刺激的でしたからね、

でも、いまなら、成人向けどころか、
「お子さま向けのおとぎばなし?」って、笑われるかもしれない。

韓国でこんなニュースがありました。

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「労働者として認めろ!」 

ソウルの中心部で23日、
性風俗産業に従事する女性ら約800人が、
売春業者の罰則強化を柱とする売春禁止特別法の廃止を求め集会を開きデモ行進した。

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デモの主張は色々あるんですけど、
要するに、「警察の取締りにビクビクしながら働きたくない」、と云うことに尽きるんでしょうね。

ただ、それをデモで訴えている処が、
いかにも韓国らしいと云えば、言えるかな。

つまり、日本でなら、逃げてしまって、
そこそこの処で手を打ってしまうような議論を真剣にやってるという意味で。

その内容も、
日本の安保法制の国会より、よほど論理的です。

ある女性は、自分が捕まった売春行為を、

「労働を売って金をもらった厳然たる職業だ」として、
その処罰は、「基本権の制限に当たる」と訴えるとともに、

「何度捕まっても食べていくため、この仕事をしなければならない」と云う現実も吐露しています。

また、かっては取り締まる側だった元署長は、

「売春街の女性のほとんどが社会的弱者だ。
処罰は、彼女たちの生活を脅かすだけで根絶には役立たず、

摘発を強めれば、(売春の場が)
歓楽街から住宅街などへ移り、隠れた売春が増えるだけだ、」と証言しています。

まぁ、どこの国でも、
この問題は根深いわけで、

理屈で云うなら、
「社会的弱者を一掃」出来ればいいんでしょうけれども、

そればっかりは、
「言うは易く、行うは・・・」ですからね。



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