商店街を歩いていたら、
赤地に大きく「スリムドカン」と染め抜いたのぼり旗。
「スリムな土管」で何をやろうと云うのか、
と、一瞬でも思うようでは時代からはるかにずれているらしい。
「健康食品や浄水器、
体形補正下着や羽毛布団は、マルチ商法の主力商品なのだ」と、読んだのはずいぶん昔のことのように思うが、
今も、それらは、
手を変え品を変え、生き残ってるらしい。
効き目の確認できない健康食品や水、
使用前、使用後の写真を取り違えたかのようなダイエット食品は、
かっては怪しげな会社の専売だったが、
このごろでは日本の一流と目される企業も続々と参入している。
いまや、ダイエット食品とは、
瘠せグスリと云うより、“企業が肥え太るための必須アイテム”なのであり、
「健康食品」とは、
“企業の財務体質を健全にするための特効薬”、なのでありましょうや。
テレビの前に座り込み、
減塩のポテトチップスをボリボリと、
まるまる二袋は毎日確実に食い、
ダイエットコーラをがぶ飲み、
あとは錠剤を幾つか口に放り込み、
それで、健康とダイエットは完璧、と思えるなら、
確かにノイローゼになる心配はありませぬから、
してみると、
これらのアイテムは、
ケッコウ、
国民の健康に役立っているのかもしれませぬ・・・ナ。