漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

視聴率男

2010年05月18日 | Weblog
関東地区、5月二週目の視聴率調査でトップだったのが、
テレビ朝日の「そうだったのか!池上彰の学べるニュースSP!」。

その22%と云う数字は、
なんと、あの、
スターと大金をジャブジャブ注ぎ込んだ「龍馬伝」を3%も上回っていると云うモノすごさ。

これを快挙と云わずしてなんとショー。

池上さんは、
NHKで子供ニュースを担当しておられたころからよく見ていて、
その分かり安さと、政治姿勢のニュートラルさに注目していたのですが、

まさか、視聴率第一主義の民放で、
ご自分の名前を冠した番組を、
それもゴールデンタイムで成功させるとまでは思わなかった。

こうなってみると、
なんでNHKはこの人を、
子供向けだけでなく、もっと大人向けの番組として起用しなかったのか、

と、云うことにもなりますが、

でも、アレですね、
「NHKの子供向け」と云うことで、
政治的な色合いを消したことが、民放に出るようになってから活きてますね。

民放の報道や政治番組お得意の、

「野党的な立場からの一方的な批判」や、
「激論や対立と云った刺激的な手法」を避けたことが、むしろ新鮮で、

逆の意味で、池上さんの個性となってます。

学者でも政治家でもそうですが、

いくら学問的知識や学識経験が一流でも、
それを「平易なことば」で「分かりやすく」伝えられる人は案外に少ないのです。

池上さんは、そう云う意味で貴重な方です。

願わくば民放が、
池上さんを「視聴率獲得マシーン」とのみ期待して、
殺到し、その能力を、磨りつぶしてしてしまわぬようにと・・・、

願うこと切なのでありまするよ。





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