漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ゴセンエン

2012年01月30日 | せけんばなし

「チ~~ン」、仏壇の方から鈴(りん)の音がする。

ナンジャイナと覗いたら、我が同居人ドノと目が合った。

「ナンしてるの?」
「うふふふ」

えらく楽しそう、

「マジメな男性の一番の恐怖は『妻の不機嫌」だ」、と、

きのうの新聞に出ていて笑ったが、
「理由の分からぬ上機嫌」も気持ちの良いものではない。

「ナンか有ったン」と、探りを入れてみる。

「今、おばあちゃんにお供えして見せててん」
「ナニを?」

「うふふふ」 またウフフか、すこし気味が悪い。

「ナンやねんな」

「あんね、五千円当たってン」

「ン、???」

「こないだコメ買うたら、
 懸賞の応募券がついてたから、 
 年賀状の残りで出しといたら当たっててン、五千円!」

ナ~~ンダ、そんなコトかいな、まぁまぁそれなら安心。

原因がわからないと、

アレかな、コレかな、
「もしかしたら、あのヘソクリ見つかって没収されたンかな」、って、

要らん心配するがな、もう~。

ちなみに、彼女の経験によると、

ねらい目は地方の企業だそうで、
賞品や賞金のデラックスなテレビ番組や大企業の懸賞は、

応募者が多すぎて、マズ当たらないのだそうでアリマス。






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