漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

あぁせわしなぁ~

2010年12月17日 | Weblog
なんとなく忙(せわ)しない十二月、
我が同居人ドノがぼやきながら掃除機をかけている。

「ついこのあいだまで、暑い暑い言うてたのに、もう年の瀬、
 ホンマ、年取ると月日の経つのは早いわぁ」、

横合いから、
「カミナリさんやね」と言ったら、
同居人ドノが掃除機の手を休めて、「ん、?」と言う顔をした。

「あれ、知らんかった、小話」、
      
  ~~~~~~~~~~~~~

お日さんとお月さんと雷さんが仲良く旅に出て、
宿に泊まった処、
雷さんのイビキが一晩中ゴロゴロ、うるさくて寝られやしない。

これからの旅が思いやられると二人が相談、
明日の朝は、雷さんを寝かせておいて先に出発しようと話がまとまった。

次にあさ起きた雷さん、
横にお月さんもお日さんも居ない、

はてどうしたことかと女中を呼び、
たずねてみると、
「お二方とも朝はやく旅立たれました」と云う返事、

雷さん、ポンと両手を打って、

「なんとマァ、月日の発つのは早いのう。」

  ~~~~~~~~~~~~~~~~ 


同居人ドノ、話の途中から笑い出して、
それでも最後まで聞いてくれて、
「途中からオチが分かった」と言いかけて、
余計おかしくなったらしく、途中から体を「くの字」に曲げて笑ってました。






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