正月の酒は毎年、
近くのスーパーへ蔵元から直接販売が来て、
樽から量り売りしてくれるので、
そのナマ酒を買うことにしてるのですが、
今年はコロナ過でそれも取りやめだった。
ただそのことを知ったのが大晦日、
慌ててスーパーの酒棚をさがす羽目になったのですが、
そこで見つけたのが「濁り酒」。
正月早々から
「どぶろく」もどうかとは思ったのですが、
元々私は甘口の酒が好きでしてね、
一時期は濁り酒もよく飲んだものです。
あのトロッとした口当たりがおせちによく合う。
私の若いころは、
「酒と云えば日本酒の事」と云う時代でしたが、
その頃の日本酒には、
「醸造用アルコール」を混ぜたものがほとんど、
つまり戦中戦後の食糧不足の時期、
酒にこのアルコールと水を入れて水増しして売っていた。
戦後、コメ不足が解消しても、
この悪習は長く続いた、なにしろもうかりますからね。
で、そのころ、
混ぜ物のない酒をさがしていて見つけたのが、
「純米・白川郷」と云う濁り酒。
この暮れの大晦日、
売り場の隅でこれを見つけ、
懐かしさもあって買って帰った分けですが、
このごろの若い人はビールやチューハイばかりで、
日本酒はあまり飲まないらしく、ましてや濁り酒など珍しかったか、
この正月には面白がって飲むのか結構人気があった。
その濁り酒がもう少し残っているので、
どれ、今日あたりは 、なんぞうまい肴でも見つけに行きましょうか。