漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

テレビの伝統芸能化

2020年09月18日 | テレビ 映画 演芸

私のように齢を重ねると、
誕生日が嬉しかったのは はるか昔のことで、

いまや、
なるべく思い出したくないのだが、

しかしその誕生日も、
87回目ともなれば、これはやっぱり目出たいのだと思います。

87歳にして現役の司会者黒柳徹子さん、
その「徹子の部屋」は放送開始来45年目にもなるのだそうな。

そう云えばタモリさんは、
75歳の今も現役だし、北野たけしさんは73歳。

こう並べると、
65歳の明石家さんまさんや所ジョージさんなどは、

まだまだ若手に見えて来るから不思議。 (笑)

人気番組「笑点」は、
50年以上も続いているのだそうだし、

ほかにも安定して高視聴率を誇る長寿番組は数多い。

だいぶ以前、
お笑いコンビ「キングオング」の西野亮廣さんが、

「伝統芸能となったテレビ」と題してこんなことを言ってました。

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先日、フジテレビのスタッフさんと、
ゆっくりお話しする機会があったので

「他意はなく、純粋な質問としてお訊きしたいのですが、
テレビは何故、10~20年前のエンタメを今も作っているのですか? 

頑としてアップデートをしない理由は何かあるのですか?」と訊いてみたところ、

「心苦しいのですが、 
 それは我々も感じていて・・・

 ただ、視聴者さんがそれを望んでいないのです」と返ってきました。

 (中略)

テレビというのは視聴者の鏡で、
もっと踏み込むと『50代~60代の鏡』で、

彼らがテレビに求めているのは、
新しいエンターテイメントではなくて、伝統芸能です。

テレビに対して
「いいかげんアップデートしろよ」と思うのは僕のエゴで、

「テレビは成長していくもの」という前提がそもそも間違ってたことを知りました。

 (中略)

落語や歌舞伎が
試行錯誤を繰り返して「今の型」に落ちついたように、

テレビも試行錯誤を経て「今の型」に落ち着いたのだと思います。

そう考えると、
そういった型が決まった伝統芸能に対して、

「新しいことをしろよ!」というツッコミがいかに野暮なことなのかが見えてきます。

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ただ、現在五十代の人も、
人生百年と考えれば、今は折り返し点、

まだ半世紀も余命がある分けで、

その長い人生を過ごすのに、
伝統芸能だけでいいんですか、と西野さんは疑問を呈しています。

う~~ん、西野さん、視点が斬新でオモシロくて鋭い。

まぁ、今のテレビが、
「伝統芸能」だとするなれば、

さしづめ、
黒柳さんやタモリさんは人間国宝という事にでもなるのかな。 (笑)

 


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