私のように齢を重ねると、
誕生日が嬉しかったのは はるか昔のことで、
いまや、
なるべく思い出したくないのだが、
しかしその誕生日も、
87回目ともなれば、これはやっぱり目出たいのだと思います。
87歳にして現役の司会者黒柳徹子さん、
その「徹子の部屋」は放送開始来45年目にもなるのだそうな。
そう云えばタモリさんは、
75歳の今も現役だし、北野たけしさんは73歳。
こう並べると、
65歳の明石家さんまさんや所ジョージさんなどは、
まだまだ若手に見えて来るから不思議。 (笑)
人気番組「笑点」は、
50年以上も続いているのだそうだし、
ほかにも安定して高視聴率を誇る長寿番組は数多い。
だいぶ以前、
お笑いコンビ「キングオング」の西野亮廣さんが、
「伝統芸能となったテレビ」と題してこんなことを言ってました。
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先日、フジテレビのスタッフさんと、
ゆっくりお話しする機会があったので
「他意はなく、純粋な質問としてお訊きしたいのですが、
テレビは何故、10~20年前のエンタメを今も作っているのですか?
頑としてアップデートをしない理由は何かあるのですか?」と訊いてみたところ、
「心苦しいのですが、
それは我々も感じていて・・・
ただ、視聴者さんがそれを望んでいないのです」と返ってきました。
(中略)
テレビというのは視聴者の鏡で、
もっと踏み込むと『50代~60代の鏡』で、
彼らがテレビに求めているのは、
新しいエンターテイメントではなくて、伝統芸能です。
テレビに対して
「いいかげんアップデートしろよ」と思うのは僕のエゴで、
「テレビは成長していくもの」という前提がそもそも間違ってたことを知りました。
(中略)
落語や歌舞伎が
試行錯誤を繰り返して「今の型」に落ちついたように、
テレビも試行錯誤を経て「今の型」に落ち着いたのだと思います。
そう考えると、
そういった型が決まった伝統芸能に対して、
「新しいことをしろよ!」というツッコミがいかに野暮なことなのかが見えてきます。
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ただ、現在五十代の人も、
人生百年と考えれば、今は折り返し点、
まだ半世紀も余命がある分けで、
その長い人生を過ごすのに、
伝統芸能だけでいいんですか、と西野さんは疑問を呈しています。
う~~ん、西野さん、視点が斬新でオモシロくて鋭い。
まぁ、今のテレビが、
「伝統芸能」だとするなれば、
さしづめ、
黒柳さんやタモリさんは人間国宝という事にでもなるのかな。 (笑)