漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

“望まれない女児“と“嫁不足”

2018年02月24日 | せけんばなし
ひと月ほど前かな、
インド政府が、

インドには、
「望まれない女児が推定で2100万人存在する」と発表したことがありました。

“望まれない女児“とは何かというと、
「インドでは一家の稼ぎ手や跡継ぎは息子だ」と云う意識が根強く、

しかも女性は結婚する時、
「多額の持参金を要求されることが普通」だそうですから、

それもあって、、
インドの新生児の男女比は、5%ていど、女児の方が多いそうです。

これ、日本にもあった意識でしたが、
最近はそんなことを言う人も少なくなったかな。

処で中国政府が、
産む子は所帯あたりひとり、と云う、

「一人っ子政策」を始めたのが、
早いものでもう40年近くも前のはなしになりますか。

いまでは緩和されたそうですが、
それでもこの政策、

30年以上の間、
“厳しく”励行されていたそうですから、

その結果が様々な軋轢を生んでるようです。

その一つが、
中国では、男児が女児を上回ると云う人口動態。

この国もインドと同じく、
「跡取りは男の子」と云う意識の強い国ですが、

違ったのは、
インドの人々が「男の子を求めて生み続けた」のに対し、

中国では、“女の子なら産まず”男の子を求めたこと。

一人っ子政策ですからね。

当然ながら、
そこには“違法な中絶“もあったことでしょうな。

それも問題ですが、

もっと問題なのは、その結果、
一人っ子世代が適齢期となった今、男性が過剰となったこと。

早い話が、
オンナ不足の、オトコ余り。

端的に言えば、
「結婚できない男」が増えた、

一説にはその数、
2000万人とも云われてますから、これはもう立派な社会問題です。

中国は、
かって人類が経験したことの無い、

社会実験をしている先進国とも云えますが、

これらの人々が、
オジ、オバやイトコもいない境遇で、

親が亡くなったあと、
配偶者なき人生をどう生きるのか気になるところ。

ただ、嫁不足の結果、
「子供は男でなければ」と云う意識が薄れるのも、

確かなこと、なんでしょうけどね。






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