漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

乱世の英雄

2012年11月27日 | 政治・経済・こぼれ話

市役所の前を通りかかったら、
早くも候補者の選挙用ポスターの掲示板が立っている。

私も身の回りに色々あって、
選挙など、まだだいぶ先のように思っていたが、

考えてみれば、公示まで一週間ないのか。

そう云えば、
先日、若い人たちの会話の中に選挙の話が出ていたな。

そのウチの一人がこんなことを言ってた。

「昔は田中角栄のような大物政治家がいたから良かったよなァ、
 それに比べりゃ、今の政治家はウソツキや小物ばっかりでつまんねぇよ」。

田中角栄は終生、
「カネで動かぬ人間はない」と云う信念を持っていた人である。

氏は人を動かすのに、盛大にカネをバラまいたが、
そのカネに公明正大ものは少なく、大半は社会の裏側を通じて集めたものだった。

彼がそんなことを出来たのは、
本人の資質もあるが、何よりも時代が良かったからである。

田中角栄が大物だと云うのに反対はしないが、
その日本の政治の世界に与えた功罪は、相半ばする。

民主党や自民党に失望するのは分からないでもないが、
だからと行って、

実績も経験も足りない第三極とか、第四極とか云う、
ぽっと出や寄せ集めの政党に期待するのは無謀と云うモノだと私は思う。
 
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フランスの大統領だったポンピドーが引退の後、
中国を訪問し、毛沢東と会談した。

「あなたは水爆など開発してどうしようと云うのですか」と問うと、
「場合によってはアメリカと戦争するかもしれません」と答えた。

驚いて、
「そんなことをしたら何千万人もの人が死にますよ」と批判したら、

毛沢東は悠然たる態度を崩さず、
「わが国は人口が多すぎるので、
 それぐらいなら、死んでも丁度いいのです」と答えたと回想録に書いている。

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英雄や大物などと云うモノは、
遠くから眺めているから良いのであって、近くに居ては迷惑なものである。

例えば、
自分の上司が織田信長のような思考回路を持つ人だったら、

とてもじゃないが、
付き合いきれないと云うモノである。






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