漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

花いかだ

2011年04月16日 | せけんばなし
陽気が良くなると、
朝の空気も水道の水もぬるんで、体が動かしやすくなる。

寒い間は後回し、後回しとなった用事も、
午前中にまとめて片付けてしまうと、午後の時間がポッカリ空く。

体の具合も良さそうなので、
ちょっと遠出をしてみるかと云う気分になって、

コンビニで握り飯と缶ビールを買って、
市内にある冬鳥の越冬で有名な池のある公園をめざす。

いつもの散歩道も、
池の水もゆるんでいるようで、あたりの風景までがノンビリして見えてくる。

ヘタな句などひねりながら歩いていると、
向うから来た人が会釈しながら通り過ぎてゆく。

こちらも軽く会釈してハテ、誰かなと思いながら歩く、

なにしろ、私はかなりの近視、
メガネを掛けてないと、相手の顔が良く分からないのだ。

これで失礼をしてしまう時も有るが、アンガイ便利なときも有る。

今のような選挙の時期、
ウッカリつかまってしまうと面倒そうな人でも気付かぬふりができるのだ。

相手もこちらの目のことは知ってるから、
別に失礼にはならないハズ、とコチラで勝手に思っている。(笑)

こちらが自信満々、知らぬ顔をしていると、
一人でも捕まえたいと鵜の目鷹の目の相手でもアンガイ声を掛けないものだ。

お目当ての公園の桜はもう散りそめし、

風が吹くと花ふぶき、
池には散った花びらが岸辺に沿って花いかだ、

  「ゆるゆると 浮く鯉よけて 花いかだ」 

鴨もだいぶ数が減って、大方は北へと旅立ったのかな。

そう云えば、
上方落語に「雁風呂(がんぶろ)」と云うのがあるのですが、それはまた明日にでも。






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