漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

日本沈没と小松左京

2021年10月11日 | テレビ 映画 演芸

夕べは我が同居人ドノお気に入りの、
「ポツンと一軒家」と云うテレビ番組を見てましてね、

終ったのでチャンネルを回してたら?

ドラマに小栗旬さんが出てる
それを見てこれがどうやら最近盛んに宣伝してた「日本沈没」らしいと気付きました。

そのまま見たんですが、
原作がかなり脚色されてる様子。

まぁ、それも無理はない、
なにしろ原作はもう半世紀近くも前の小説、

ドラマの舞台は現代のようですから設定の変更も当然です。

でも見てたら、
脚色に無理はなく、しかも中々の出来栄え、

ふ~ん、
どなたの脚本かなと思い今調べたら、

橋本裕志と云う方で、
「ショムニ」や「ウォーターボーイズ」を手掛けた人気脚本家だそうで、

夕べ私が見たのは ほんの数分ですが中々に面白かった。

この原作が出たころは、
大陸プレートが動くなどと云う事は庶民にとっては奇想天外な話で、

まだプレート理論なんぞと云うモノは専門家しか知らなかった頃。

私もこの原作、
「日本沈没」を読んで地震の起こる仕組みを知った次第。

むかし、原作者の小松左京さんが言ってました。

「世の中には科学でも何でも、
 学問理論が急激に進む分野があるが、

 SF作家である私としては、
 そういう理論が、まだ海の物とも山の物とも定まらぬ段階で、

 ほかの人より早く、
 この新説は正しそうだなと見極め、物語にしたい」と。

SF作家らしい進取の気性に富んだ発言ですが、
評価の定まらぬ段階で小説ににすると云う事は、かなり危険なことでもある。

もしその理論が否定されてしまえば、
その小説はお蔵入りになりかねない分けですからね。

しかし、
半世紀後の今も日本沈没がドラマ化されている云うことは、

小松さんの慧眼が正しかったことを聡明している。

巨体にメガネ、
ズボン吊り姿の「小松ッサン」を思い出しながらそんなことを思ってました。


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【プレートテクトニクス】 plate tectonics

 プレート理論ともいい、
 1960年代後半以降に発展した地球科学の学説。

 地球の表面が何枚かの固い岩盤(プレート)で構成されており、
 このプレートが互いに動くことで大陸移動などが引き起こされると説明される。

 従来の大陸移動説・マントル対流説・海洋底拡大説など基礎として、
 「プレート」という概念を用いることでさらに体系化した理論で、

 地球科学において一大転換をもたらした。

 


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