未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

個性論

2017-10-25 17:50:57 | 雑感
最近何かと個性個性と無責任に個人を尊重するきらいが有りますが、私は基礎的な部分を抑えていない者に個性など必要ないと考えております。無理に不出来な個人の個性を拾う必要が無いと言った方がいいでしょうか。
私が稽古を真面目にしない子を叱らないのもその考えあっての事。叱られるステージにすら立てていない子に言葉は必要なのかという話です。

灰汁の強さをも個性などと立てていては伸びるものも伸びません。それどころか周りの人間の個性や味を潰す可能性も。灰汁は灰汁。光ってこそ個性。
先ずは型にハマること。そしてその型から溢れ出たそれが個性なのでは?収まりきらない者(天才型)、またきっちり綺麗にハマり教科書のようになる者(秀才型)もいれば持て余してガタつく者(凡人凡下)も居ます。

みんな違ってみんないい、なんてのは一定の水準を満たした人達の中の話であって表面だけを真に受けて糞も味噌も同じに考える阿呆が多いから教育は斯様に激しく乱れるのです。世間は愚かな人間に目線を下げてはくれません。
技術に限らず精神も教養も一旦型にはめる。但しハメ込む側が型を知っていないと立ち行かなくなるでしょうね。伸び伸び子育て♪等とバカなのだろうなと見受けられる方々がよく臆面も無く仰られているのがその典型。伸び伸び育てられるのは型の広げ方を知っている親だけです。そして自らも型を押し広げていける子を天才と呼ぶのでしょう。

武道や芸事は正しく繋いで行かねばなりませんからマイナスの個性なら要らないのです。型破りほど型を心得ているのだと思います。



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