未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

情熱

2020-02-12 00:54:00 | 雑感
息子とTVを見ているとパスポート紛失でどえらい目にあったお嬢さんの話をしていて、息子がパスポートって何?と聞くので出して見せてあげたのですが、パスポートをなおしてある引き出しから1枚の紙が出てきました。
昔六甲道教室にいた夏葉の書いた創作形のメモ。結構こういうのを取っておくタイプ。

コレのスゴいのは柿帯を受けた次の稽古の時に書いて持ってきたところです。当時は帯で時間を分けずに一斉に審査しておりましたから昇段審査を見た彼女が私はこんな形をしたい!と書いて来たのです。

2年生か、もしかしたら1年生だったかもしれません。もの凄い情熱です。当然数年後に立派な黒帯となり後輩たちを助けてくれました。作った形は当然変わりましたが良い形を披露してくれました。そして彼女は後にあの名門神戸高校に入学。もう卒業する頃でしょうか。きっと良い大学に進むはず。

この一つにかける熱量。
熱い子と冷めた子の違いはどこにあるのかなと。資質、育ち方と色々あるのでしょうが、彼女に関して言えば空手の才能は決して高いとは言えませんでした。やる気の有無で進める道はどんどん変わっていくのでしょう。子供でさえも。あれだけ頑張っていれば私は勿論、周りが自然とサポートをしますし本人の意思とは別に色々なブーストが掛かってくるのでしょう。

現在の六甲道教室は本当に頭痛が起きるほどやる気のない眼差しの少年ばかりですが、これでは自分自身でどんどん詰まらなくしていく一方。六甲道だけに限らずですが、情熱を感じさせてくれる子が随分と減ったなあと思います。此方だけ空回りしてる日も多々あり(苦笑)

私がブログを書くきっかけとなったのは夏葉の一つ上の千春が昇段審査に向けて物凄く練習を頑張っている姿をみてこれを何かで残せたらなと考えたところからでした。帯の色や強さ巧さは関係なく、卒業して何年経っても憶えているのはこういう子たちだけなんですよね。

何か残せる稽古を。



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