未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

17回。

2021-03-28 23:47:00 | 大会
もう17回ですか。
私が大学を出てから始まりましたからそういえばそうですね。早いものです。第一回に出ていた6年生がもう三十路とは…


それはさておき。
コロナ禍の中、ご理解ご協力を賜いましてありがとう御座います。時は経てど時代は変われど子を思う気持ちは変わらず。


理不尽な体格差にも勝利を信じて前に進む度胸に胸を打たれない人は居ますまい。
強さとは何か。
大人より強さを持たない者から学べるような気もしました。


いい勝負が沢山ありましたね。
来年度からの稽古や生活に実りをもたらしてくれる試合であったことを願います。


お馴染みヒューマンドール。
天地上下の構えに気付いたマニアはどれぐらい居たでしょう。


私はこれが欲しい。



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STRENGTH

2020-03-29 19:42:00 | 大会
強くなるのは意外と簡単。


しかし強くあるのは凄く難しい。


強くなるとそれに見合った強い人が立ちはだかり、その都度自分の弱さを思い知ります。


強くなる、というのは言葉を変えると自分の弱さを知ると言うこと。


海や山は眺めている分には綺麗でも中に入るとそんなものは感じられず。その言葉を変えたところは海を渡ろう山を越えようと決意した当事者にしか得られない裏メニューみたいなもんです。


そして弱さと向き合い強さを得た者は海や山の様な美しさや安堵感を周りに与えられる人柄を得るのだろうと思います。そしてそれに憧れた人がまた海や山を目指し道ができると。


簡素ではありますが今回大会を開催して強い姿を沢山見せてもらいました。逞しいし頼もしい。そして試合を通じて強くある姿というところを空手道として稽古の中で積み上げ真に強い人間を目指してもらいたいと思います。




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第3回兵庫県大会

2019-11-03 23:39:51 | 大会
今日は王子スポーツセンターにて県大会が開催されました。古巣正道会館の県大会とバッチリ被っていたのでそちらの受付に並んでしまっている子も結構いましたね(笑)

ほぼジュニア大会になってしまいましたが170余名の参加。

内、大人は2名。三連休というのもあるのでしょうか。或いは大人が疲れ過ぎている社会なのでしょうか。

全体的にクリーンで良かったのではないでしょうか。
残念ながら尼崎管轄からの入賞者は2名だけでしたが、負けたから弱いという訳ではなし、勝ったから強いというものでもなし。出場したというだけで強い心を持っていると思います。というのを言い訳にしてはいけませんが悔し涙が流れるのは頑張ってきた証拠でしょう。


尊源と智加良が演武を披露してくれましたが空手を楽しめたら何より。

試合結果に左右されるだけの空手など。

来週、再来週と審査会が続きますが今日感じたことを動きに落とし込めたらバッチリです。



今回審判は希望者で組みましたので私は希望せず、裏方の選手係を十数年振りに担当しましたがこれは大変。昔私が選手係をした時は学生連盟が溢れる程居たので試合を見ながら余裕で仕事が出来ましたが、今は人手不足でちょちょ舞うばかり。審判の方が幾らか楽だなと感じました。参加者の数も大切ですが、裏方の数を増やすのも課題であります。仕事もお忙しいでしょうから此方からは中々頼み辛いのですが、それでも手伝ってくださる方々には感謝しかありません。ありがとうございます。

今後も良い大会が続いていく事を願います。
お疲れ様でした。





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Jr.大会+α

2019-05-13 14:52:11 | 大会
昨日は非常に長丁場なJr.大会でした。いつからか合同が当たり前になってしまいましたが翌週でも構いませんから一般は一般で開催して欲しいです。太田前府知事がいらっしゃったのは驚きですね。流石のスピーチの巧さに舌を巻きました。

そしてまさかの択実の選手宣誓から始まった今大会(笑)
審判の合間にちょいちょい見てましたがやはりハイレベルで皆初戦で負けてしまいました。



何事も経験。


さて、審判だからこその岡目八目なのは重々承知の上で気付いた事を言いますと選手は皆全体的にもっと落ち着いて動けるはずなのになと思いました。傍(はた)から見てると本当に余裕がない。だから組手を解ってない外野にヤイヤイ言われる隙が生まれるのです(苦笑)

そんなに焦らなくても選手本人が感じているより時間はゆっくり流れています。周りの見ている感覚と自分の中の感覚が隔離していると固い動きになります。そこの感覚を擦り合わせていくと観の目、見の目、いわゆる観見一致というものに近づくのであり、そこを目指すのが緊張感の醍醐味だと私は考えます。寧ろその点に於いてのみでしか大会の意味を感じません。緊張との付き合い方を学ぶ。これから先戦いに生きる人は極少数でしょうからそれは勝つ事以上に宝になる筈です。

勝っても負けても毎週毎週各地で山程開催される大会の一つの優勝、一つの負けでしかないと思えば楽になりませんかね?ならないか(笑)そんな大した価値はありません。この大会の優勝者も隣の大会に出たら初戦で負けるかもしれない。ただ親のSNSの餌食になってるだけの子もいましたがもう少し大会が何かを解ってから出さしてあげてほしいです。いたたまれない。




そして。

最近のJr.の流行りか道着にワッペン貼りまくっている選手が大勢いますがあれ何です?ハッキリ言ってダセェの一言。甲冑でも目指してるのかな?チンピラよろしく特攻服みたいでセンスもない。何処かで勝ったら貰えるのでしょうがそんなに自己主張して忍ぶ心なんてカケラも見当たりませんわ。歪んだ大人の意図事情がハッキリ見えます。私が親なら絶対貼れませんし道場生が貰っても禁止でしょうね。貼りたいなら別に道着買って貼ってくれと。道着の持つ真っ白な潔さが死ぬ。うちの大会も乗っかりそうでイヤです。配り出したら携わるのが恥ずかしいのでそれ以降の大会参加は遠慮させて頂きますが。

大会後妙に疲れるのは試合を捌いた疲れではなく、こういう人間やその精神的に崩れた面の視覚情報の多さにあります。マナーの悪さも目立ちますね。片付けの時のゴミの量には辟易します。武道大会なら放置ゴミは0であってほしいものですが。

帰りに松井先生と一度保護者完全シャットアウトな大会を開くのも面白いのではという話をしていましたが意義の多い大会になりそうなので超小規模からでも是非実現させたいですね。毎年3月に開催する尼崎支部の大会はレベルこそ高くありませんが、子供達の声援が会場に響いていてとても気持ちいいのです。トンチンカンな素人の怒号がないだけで精神衛生面も良好。今も昔もフルコン事情ってのは変わらないなと思う我々はちょっとでも燻んだ部分の何かを変えたく思っております。見ていて辛くならない大会を特に子供たちには提供してあげたいものです。





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勝ち方 負け方

2019-03-21 21:21:49 | 大会
今日は毎年恒例、尼崎支部主催の阪神地区交流大会でした。参加人数は五十名余と少なめではありましたが熱い試合が繰り広げられました。

先ずは入賞者たちと寸評を。向かって右から優勝、準優勝、三位です。

幼年気持ち的に幼年は皆優勝をあげたいのです。

一・二年女子いきなり決勝で緊張しただろうけど気合いが欲しかったかな。

一年男子決勝は経験の差が出たもののそれまでが紙一重の差の試合。気を抜くと来年ガラッと入れ替わるかも。

二年男子皇成にどれだけ食らいつくかでこの学年の底上げの幅は物凄いものになるでしょう。

三・四年女子決勝は去年と同じ組み合わせでしたが去年より差が随分縮まりました。来年が楽しみです。

三年男子勝っていてもちょっとした隙で勝敗がひっくり返ります。三年はそんな試合が多かったかな。

四年男子勢いだけでは勝てなくなる分かれ目の学年。自己分析。

五・六年男子六年生達は後輩にしっかり気持を残してくれたと思います。

敢闘賞選出にとても迷いました。

技能賞観に来てくださった品川先生がベタ褒めでした。決勝の上段はスゴいね。

ベストファイト賞凄い盛り上がりでした。


さて。

大会はただ出るだけでは成長はありません。出る事に意味や意義があるのではなく勝ち方、負け方に価値があります。仮に百人のトーナメントだとしたら九十九人は敗者。練習姿勢が勝利を更に色濃くし、敗戦が次に繋がる糧になるのです。試合の良いところですね。競技に溺れてしまうとそこが歪んできますが。これを記している当に今、テレビでは私が最も尊敬するイチロー選手の引退に絡む特集をしておりますが、彼は4000本安打を達成した時に「僕の数字で言うと8000回悔しい思いをしてきた訳で、そこと向き合ってこれたのは誇れるところです」という事を述べたこの言葉は途轍もなく深く重いですね。

一生懸命やって勝つことの次に素晴らしいことは一生懸命やって負けること。(Next to trying and winning, the best thing is trying and failing.)
という言葉が私は好きです。今日の勝ちも負けも今日だけのもの。ひたむきな姿勢はいずれ勝ち負け以上の価値が出るでしょう。頑張る姿は誰であれ幾つであれ美しいものです。


良い試合をありがとう👍




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