明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

仏教は難しい

2009-05-26 00:01:01 | Weblog
三帰依文(さんきえもん)という仏教徒にとっては、極めて重要な言葉がある。
今から約2,500年前、お釈迦さま在世の時、当時のインドの人々は、この三帰依文を唱えて、お釈迦さまの弟子として入門の儀式を行ったと伝えられています。以来、この三帰依文は仏教徒によって大切に唱え継がれてきました。「仏(ほとけ)に帰依し奉(たてまつ)る」の「仏」は、お釈迦さまです。お釈迦さまを尊い仏と敬って、心の拠り所といたします、そうした思いを込めて「仏に帰依し奉る」と唱えます。「法に帰依し奉る」の「法」というのは、お釈迦さまの説かれた真理・教えのことです。「僧に帰依し奉る」の「僧」というのは、日本では僧侶というと一人のお坊さんを指しますが、この僧は僧伽(そうぎゃ)、インドの古い言葉(サンスクリット)でサンガといい、仏の教えを学び伝える人々の集まりを指します。つまりこの「仏に帰依し奉る 法に帰依し奉る 僧に帰依し奉る」という三帰依文は、み仏であるお釈迦さまを敬い、その説かれた教えを大切に守り、そしてその教えを学ぶ人々の集まりを大切にいたしますと唱えているのです。この「仏」「法」「僧」を仏教では三宝(さんぼう)といいます。この言葉は、聖徳太子の憲法17条の第2条に「あつく三宝を敬え」と出てきます。
ところで、日本では三帰依文のまえに「人身受けががたし、今すでに受く・・・・(以下、略)」等の言葉を導師と言って、僧侶が一人でとなえます。そして、以下三帰依文を全員で唱和するのが一般的。さて「人身」をどのように発音するのかと言うと「にんじん」と読む。今日は、この話。ある研修会にて、この「人身(にんじん)うけがたし」のお話をしました。たまたま、この研修会に、お母さんと一緒に来ていた小学生の子供が、突然大きな声で言い出したのです。『ワーイ、ニンジンがかたいて?ニンジンがかたいて』。一瞬、なんのことか理解に苦しみましたが、小学生は正直です。「人身をクダモノの(にんじん)と理解し、うかがたしを(かたい)と理解。結論として『ニンジンがかたい』と解釈したのでした。」まことに正直・・・・・。写真の一行目に「人身うけがたし」の言葉がある。

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