猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

安野 モヨ子 「さくらん」

2008年01月22日 09時29分16秒 | マンガ家名 あ行
 講談社 イブニングKCDX 2003年11月6日初版 写真のものは20版 

            満天さんにお借りしています。

 このお借りしている本の帯には、2007年2月に封切られた映画の宣伝が載っている。私が最初にマンガ喫茶で読んだ当時は映画の話は聞かなかったから、本が売れて評判になって映画になったのか、映画になるからもっとコミックスが売れたのか、版は2007年2月で20版目。どっちも当たっているかと。
 映画は見てないが、(見たかったが) 土屋アンナの主人公 「きよ葉」 はマンガにそっくりに見えます。

 今回満天さんにお借りして再読したのだが、このイブニングKCDXというのは全部こういった懲り方なんでしょうか、変わった装丁でいいですね。ハードカバーでないのにカラーページ全部再現の綺麗な仕上がり、なのに 小口 本の切り断面 はわざとぎざぎざで、真っピンクな色付きで色っぽい。
 一見、コンビニで売ってる再販物のコミックスみたいでお値段も厚さの割りに900円とお手ごろ価格。

 連載マンガが最初にコミックスになった時、以前だとカラーページが濃淡のモノクロになってしまって、読者はどんな色だったかな~と思いをはせる。そして後で完全版と称して扉絵カラーページも再現 ! なんて言われるとついつい引かれて、又買ってしまうから、初めからこういうのは嬉しいわ。

 内容は・・・ 表紙を見るとおり江戸時代吉原遊郭の中の遊女のたぶん一代記。たぶんというのは、1巻ではまだ主人公 きよ葉 は20歳前だと思うから。子供の時から遊郭育ちのじゃじゃ馬というより暴れ者 ? な主人公 きよ葉。 だけど遊女の哀歓もたっぷり見られます。
 参考文献もしっかりと、衣装や小物や遊郭の建物を見ているだけでも興味の尽きない時代物好きな私。七五調の状況説明文も江戸っぽく、セリフも粋でとにかく面白く読める。3度4度と読み返しました。

 巻末に1巻と有るので、もっと続きが読みたいのだが、2005年1月よりイブニング誌で第2部がスタートしたものの連載は停止しているらしい。今は安野氏は他の作品 (TVドラマになった働きマンとか ?) が忙しいから時代考証等で手のかかりそうなこの作品は描いてる時間がないのかなぁ。残念。
コメント (8)
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