猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

詩と批評 「ユリイカ」 2007年12月臨時増刊号 

2008年01月28日 12時09分56秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
               総特集 BL ボーイズラブ スタディーズ

 「ユリイカ」 ってのは詩の難しい批評が載っている本だと思っていたら、いつからこんな 「お勉強」 を始めたんですか ! しかも2007年6月に 「腐女子マンガ大系」 という臨時増刊を出していて、これはBLについての2冊目らしい。
 世も末 ? いえ、我らマンガ好きにとっては喜ばしいことか ? 別に腐女子だからといって卑下するつもりは無いけど、お勉強されるほどのものでも。うがった見方をすれば、商売になるほど大きな流れになって来たということでしょうか。

 上のようなこと言っといてなんですか゛、これ実は内容良かったんですよ。私のようなBL1年生にとっては大変参考になりました。すみません私にお勉強させてくれたんですね。
 男性向けの都合のいい 腐女子像 を連ねただけの売らんかなの 「腐女子本」 よりよっぽどまじめに評論してくれてます。

 巻頭の徹底討議は 三浦しをん氏(作家)×金田淳子氏(社会学)×斎藤みつ氏(やおい研究)×山本文子氏(編集者・ライター)の4氏。私は失礼ながら直木賞作家の三浦しをん氏 (平成18年度上半期『まほろ駅前多田便利軒』文藝春秋) しかお名前を知らないけれど、この方たちのお話を聞いていると現在のBL界の現状やら傾向と対策 (?) やらが見えて来ます。
 作家名やコミックス名、作品名がバンバン出てきて読みたくなるもの続出で困りました。但し、私は小説BL本や最近流行のBLCD、BLゲームの類は興味無いので飛ばし読みです。

 ― 基本はマンガ全般が好きで、中にBLマンガ作家さんの好きな人が何人か居る、という立位置です。 (いいわけかい)―

 この対談の最期の方、腐女子 の 腐 は腐っているのでなくて、発酵をしているの 腐 というのがツボにはまって大納得。脳内で発酵か~。

 実はこの1,300円というマンガでもない高い本を買ってしまったのは、7人の作家さんのインタビューが載っているのを表紙に見つけてしまったからで、やまね あやの氏、(私の好きな)西田 東氏、京山あつき氏、(つるさんお勧め)草間 さかえ氏、鈴木 ツタ氏、トジツキ ハジメ氏、アユ ヤマネ氏の皆様の興味深い濃~いお話が載っていました。
 好きな作家さんのインタビューは夢中で読む。へーそうなんだ、あーだからなのね、作品を読んだことの無い人のは作品を読んでみたくなる。

 西田氏のインタビューの中で大学卒業後は医療関係の職場に居たとか、その後は派遣OLをやってらしたとか、非BLも描いていたとか。又、お兄様がいて少年マンガをよく読み育ったというところでは、私も同じだから同じ感覚で好きなのかな、とか思ったり。 (まんだ林檎さんも同じく)
 ファンとしては大変嬉しいお話が読めてワクワクしました。
 
 買ってから早1ヶ月はたつというのにあちこち読み返したり、読んでないところを探してちびちび読んだりずっと机に置いて 愛蔵本 になってます。(笑)
 もひとつ、三浦しをん氏が私と同じ 年下ワンコ攻め が好きだという発見があって ニヤリ と致しました…。
 
コメント
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