【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

131.【口から出る音】

2012-09-10 | 
【口から出る音】

日本では口に関するマナーはかなり緩め、甘めです。 テーブルマナー、所作等はよく紹介されますが、
口から出る音に関するマナーはあまり厳しく言われる事はありません。

口から出る音に関して考えてみましょう。
1 日常的には・・・
   -1話すときに唇や舌を使って音をだす              ”ニチャ””ペチャ”など。
   -2歯の間から息を吸ったり出したりして音を立てる        ”スゥー””シィー”
2 食事の時・・・
   -1食べている時に出す音                    ”クチャクチャ””ペチャペチャ”
   -2水分をとった後に出す音                   ”プハァー””ハァー”
   -3スープや麺類を食べる時に出す音               ”ズルズル””ツルツル””シュー”
3 癖になってしまうもの・・・ 舌打ち               ”チッ”
4 我慢しようと思えばできるもの・・・ ゲップ           ”ゲブッ”
5 我慢しきれないもの・・・ しゃっくり              ”ヒック”

これらは日本人と外国人とでは感じる不快度に大きな差があります。日本人にとっても2-1の音は
マナー違反だと教えられますが、それでも”クチャクチャ”音を出す人はたくさんいます。また、4の
ゲップはさすがにおおっぴらにする人いませんが、その他のものに関してはかなり大目に見られている
ように感じます。 
特に、高齢になってくると・・・
歯の隙間が開いてくる → 物が詰まる → スゥー、シィーと吸って取ろうとする。
口が乾燥する → 湿らそうと口をモゾモゾさせて話す → ニチャ、ペチャ音がする。
・・・・・・こういう悪循環は昔から気にしないことから起きるものでもあり、気にしないからあえて
なおす必要もないということになります。

一方、口まわりの音にとても敏感な欧米人は無意識で発せられる音でも下品、マナーに反すると思います。
歯のきしむ音や唇がこすれて生まれる”チャ”や”サッ”という音でさへも気にするので、できるだけ抑え
ようとし、人前でその音が出た時は非礼を詫びることが当然のマナーとされています。

・・・・・・・・これだけを見ると、欧米人はマナーがよくて、日本人は悪いと思いそうですが、そうでは
ないのです。欧米人は人前で平気で”ズーーッ、ズーーッ”と鼻をかみ、食事中でもする人は結構います。
日本人はこのような事はあまりしません。 つまり、”音”に関しては明らかに”気持ちが悪い”と感じる
ものと”習慣的”なものがあるのです。
 例えば、日本では麺類やお茶漬けなどを食べる時は”ズルズルゥー””サラサラ”っと音を立てることは
”おいしく食べる(食べている)”事を感じるものでもあり、習慣であり、音を立てずに食べるととても味気
なくおいしさも半減するように感じます。
しかし、欧米人は絶対音を立てません。 私のアメリカ人の友人もお茶漬けが大好きですが、まったく音を
立てずに食べ、『本当に好きなの?おいしいの?』と聞いたことがあるくらいです。もちろんパスタもそう、
スープはもちろん、そして、極めつけはアメリカで売っているカップ麺は”ズルズル”しないように短くカット
してあります。
 また、中国ではわざと”クチャクチャ”音をたてる事で、相手に「おいしい」事を伝えるという習慣も
あるそうです。 これらはすべて”習慣的”な違いから来るものですね。


 ”気持ち悪い””習慣的”なものにかかわらず、接する人が嫌がるような音は、自分や自分の家族、
地域で許されるものであっても、ちょっと控えるくらいの気遣いを持ちたいですね。

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