【歯顔大笑】

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139.【口三味線】

2012-11-05 | 
【口三味線】

みなさん、”口三味線”という言葉、ご存知ですか? 弾いたことありますか? よく弾きますか?
よく聞くようなそれほど聞かないような、そんな言葉ですね。

楽器の”三味線”をご存じない方はおられないと思います。 では、”三味線を弾く”というのはどうですか?
普通に楽器として”三味線を弾く”という意味ではなく、別の意味で・・・ほとんどの方にはわりとなじみの
ある表現だと思います。 その意味は・・・ ”うまく相手を丸めこむように言いかける言葉。口車。”という
事です。 ですが、実は”三味線を弾く”ではなく、”口三味線を弾く”というのが正解なのです。

”口三味線”の語源的なものは・・・
「三味線という楽器が語り手に調子を合わせて弾くことから、相手の言うことに調子を合わせて適当に応対し、
 事実でないことを言ってごまかしたり、ウソを言うというところからきている」 というものがあります。

また別なものとして、
昔、三味線には今のような楽譜が無く、全てが口伝えでした。師匠の演奏を真似るわけですが、三味線というと
頭に浮かぶあの”チン トン シャン”という音(言葉)が楽譜代わりに使われていました。いい加減そうに思
えるこの”チン トン シャン”は実はものすごく正確に決まった音とその長さを表しています。だから、きっ
ちりとその”チン トン シャン”や”チン チリ トテ シャン”等と書き残していれば、正確に伝えること
ができるのですが、口伝えのためだんだんと違った伝わり方をする事から「口三味線」=「いい加減」となった
という説です。

言葉の伝わり方にはいろいろな説があるものですが、私は後者の方が真実味と説得感があるように思います。

最後に余談として・・・
この”口三味線を弾く”を現代社会で一番実践する人、聞く人が多いのはどんな場面だと思いますか?

・・・正解は麻雀をしている時が一番のようです。”口三味線”を弾いた人が次は弾かれ、また、次の人が・・・
というふうに、普通にみんなが弾き、弾かれまくります。麻雀用語の解説の中にも載せているものが結構あります。

日常生活の中では弾くのも弾かれるのもイヤなものですね!

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