りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

舞台『GOD DOCTOR』 感想

2008-05-21 11:01:37 | ラーメンズ - 舞台レビュー


作・演出:大宮エリー
出演:片桐仁、石田ひかり、松村雄基、遠山景織子、山下真司、板尾創司


東京公演千秋楽、5月18日の昼公演を見てきました。
人生初の最前列。
舞台から張り出したエプロン部分が客席の床とほとんど同じ高さ。
距離も近い。すごくドキドキしました。
エプロン両サイドに向かってはまさかの仁さんによる客いじりもあったりして、
ぐわー!!!な舞台でした。

写真は公演パンフレット。
装丁がしっかりしていて内容も濃く写真も豊富、これで1300円は安い。
表紙のハートマークは出演者6人が描いたもので、仁さんのは一番左のだそうです。
稽古風景の写真で、仁さんがめちゃかっこいいのが1枚あるの。
みなさんに見せたーい!!と思うんだけど、転載になっちゃうからまずいのかしら。
お手元にある方は、P.42の一番左下の写真を見て。
かっこよくね? ね、ね、かっこよくねーーー?

それでは、以下、感想です。ストーリーについてのネタバレはありませんが、
まっさらな状態でいたい方はお読みにならないでください。















***********************************************************************

まずは初生仁の感想から。

なんかねー、もうねー、ひたすらかわいかったよ。
立ち上がって指さして、「ちょっと、そこの人! ここ来て座んなさい、もうっっ!」
って言いたくなるくらい。
「アンタはどうしてそんなに無自覚にかわいいのっ。いーかげんにしなさいっ」
って説教の一つもしたくなるくらい。

印象としては、テレビやなんかで見る仁さんとそうちがいはなかったです。
「あら、生で見ると意外に○○なのね」というのは感じなかった。
ただ、間近で見ると、「頑張ってる感じ」が直にガンガン伝わってきて、
もうホントに、たまらなく愛おしかったですねー。
役名の「まーくん」が似合っててさ。
ずっと心の中で、「まーくーん!まーくん、頑張れー
と、園の発表会で主役に大抜擢された我が子を見守るような心境で見てました。

ああ、『Drop』で賢太郎さんに対し「おかあさん」になったのに引き続き、
仁さんに対してもすっかり「おかあさん」です。どうしてくれよう。


今回の仁さんは、登場人物の一人であると同時に、司会進行役のような役割を担ってます。
5人の医者が代わる代わる、自己紹介をしたり、
患者に自分を主治医として選んでもらえるようアピールしたり、
選ばれて治療に当たったりするんだけど、
自分の番じゃないときも、そのときメインの人にツッコミ入れたり、
逸れそうになる話を戻したり、患者に(ひいては観客に)状況を説明したり、
と、仁さんにはいろいろすることがある。
ホッとするヒマがなくて、大変そうでした。
で、その、自分がメインじゃないときに、
一歩後ろで自分のセリフのきっかけ待ってるときの仁さんがさー
口半開きにして、一生懸命うなずきながらメインの人のセリフ聞いてるその顔。
額やアゴの汗を手の平でぬぐうその仕草。
「まーくん」は人との調和を大事にするという役柄だから、役作りももちろんあるんだろうけど、
仁さん本人がもともと持っている優しさや誠実さがそのまま表れてる感じで、
大宮エリーさん、いいとこ引き出してくれたな、と思いました。
これはね、ちょっと賢太郎さん演出の仁さんとはちがうカラーが出たところじゃないかな。
私はとても好きでした。ナイス!


エレ片のコント太郎で、山下真司さんが自由で受けるのに苦労してるみたいなことを
仁さんが話してたので、その山下真司の自由具合、
そして仁さんの受け止められなさ具合を楽しみにしてたんですが、
別に普通だったな。アドリブ、抑えたのかな。

山下真司は終始車椅子に乗っての演技だったんですが、
劇中で特にそこについての言及がなかったように思う。
つまり、物語上、車椅子に乗る必然性はなかったと思う。
なんかアクシデントでしょうか。ぎっくり腰やっちゃったとか。
カテコでは一応ふつうに立ってたけど。何だったのだろう。


松村雄基がかっこよくてびっくりしました。
仁さんより背は低いのに、手足が長くて腹筋割れてて、顔が濃ゆくってかっこいい!!
今年45歳にはとても見えなかった。何、あの腹。
山下真司との共演ってことでちょっと期待してたけど、
ラグビーがどうしたとかってセリフが一言だけあっただけだったな。
しかも、客席に笑いはほとんど起きず。これもR35かしらー。ちょとさびし。

あそうだ、一部のお客さんしか笑わなかったところと言えばもう一つ、
どういう流れでか忘れたけど、仁さんが、「僕が好きだったのはガンダム!」といって、
「♪燃え上がーれー」と歌い出したところ。
あ、いま笑った人は「仁さんを見に」来てる人たちなのね♪と、
同胞愛みたいなものを感じました(笑)。
意外に少ないように思った。3分の1くらいかな。



板尾さんは思ったより普通だった。
「普通の人間」っていう役柄だからかな。
客席間の通路を通って入退場するシーンが何回もあり、
通路から2番目の席だったので、間近で見れて嬉しかった。
通路側のお客さんと握手しながら通っていったときもありました。


お話としては、私は「『サラリーマンNEO』の大宮エリー」と思いながら見に行ったせいか、
思ったよりコント色が弱く、真面目に物語を語ってくれた、という印象でした。
(でも私が見た回のお客さんはよく笑ってた方みたい、
カテコで石田ひかりがそんなようなことを言っていた。)


ただ、「しあわせとは何か」というテーマで2時間以上語ってきて、
最後の結論が出るのがちょっと急なような気がした。
しあわせになるための五つの要素、「調和」「嘘」「本能」「怒り」「孤独感」と、
最後の結論とがどう結びつくのか、よくわからない。
「ン?そこ??」と思ってるうちに終わっちゃう感じ。
結局、その五つは関係なかった、ということなのかしら?
最後にどんでん返しもあるから、「おお、そうだったのか!」とそっちに気を取られて、
エリーさんが伝えたかったであろう一番大きなメッセージは受け止めきれないで
終わっちゃったな。

でも見てるあいだ、とても楽しかったです。
音楽もよかった。さすが近田春夫。
衣裳もよかった。さすが伊賀大介。
特に松村雄基の白衣は、白衣なのに歌舞いててとってもナイス。


そうそう、カテコの仁さんもかわいかったのよー。
ジャズ風の音楽に乗って、一人ずつ出てきて挨拶して、
全員出てくるまで軽くスウィングしながら待ってるんだけど、
仁さんのスウィングがさ、すっごく恥ずかしそうなの。
手の振りもすごく小さくて。

あと、全員そろってから、みんなでちょこちょこカニさん歩きして
左右に移動して礼をするのもかわいかった。
仁さんが小声で「左」「右」って号令かけてるの。それもまたかわゆし。

そして、「どうでしたか、今日は」って一人ずつ仁さんが聞いていく。
仁さんが進行役やってるんだよー、すごい新鮮。
で、結局、仁さん自身に「どうでしたか」って聞いてくれる人がいなくて、
仁さんのコメントが聞けなかったのが残念。


そんなところですかねー。


あ、そうそう、差し入れもしてきました。

 北海道銘菓、三方六。

白樺をかたどったバウムクーヘンです。
松重豊さんのブログを見たら、本州の方に人気なようなので。
それに仁さんは、バウムクーヘン、好きそうじゃね?
「片桐仁様」とはっきり書いてあっても、控え室に置いてあったら
「お、なんだこれ、うまそうだな!」って食いしん坊万歳に
食べられてしまいそうな気がしたので、二箱。
そして、『Drop』のときに賢太郎さんに持っていったのと同じ、
北海道は栗山町小林酒造の「北の錦」特別純米酒も。
仁さんと日本酒、ってあんまりイメージ湧かないけども。
ちゃんとどっちも仁さんのお口に入ったかしら。。。
添えたメッセージには、なぜかエレ片ライブ「コントの人」の感想を長々と書いてしまいました。
だって仁さん、良かったんだもーん。お芝居は観る前だしさ。



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8 コメント

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Unknown (nyao(なお))
2008-05-21 13:35:57
待ってました!www

私も「あ~ん、可愛い(ハート」でした。オクターブ高い声で。体もクネクネするほどでした。
P42の写真!「見返り美仁」ですね!ステキ!

山下真司さんの受けに関しては・・・
普通の声で言うところを、わざわざ低い声で言った真司さんに対して「・・・なんでダミ声なんですかw」ってくらいだったと思います。
私も車椅子の必要性がいまひとつわからなかったんですが、自由人だけにフラフラしちゃうのを避けるためだったんだ!と自己解釈(んなアホなw)

プリプリの歌のところ、りんさん合いの手入れました?私のときはマバラでww一人浮いた感じになりましたよ(^ω^;)(;^ω^)

差し入れ、おいしそうですねーー!
2個は正解かもしれませんw>食いしん坊万歳
あー本当に可愛かった。
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PS (nyao(なお))
2008-05-21 13:52:25
マッチゲのブログ、面白いですよね。
私も読むのが日課です。
返信する
関西は・・・ (池ぴょん)
2008-05-21 16:48:44
私も23日に見てきます。
りんさんの感想を頭に入れて、しっかり見てきますね。
【仁さんに対してもすっかり「おかあさん」です。どうしてくれよう。】には笑ってしまった・・・。

返信する
Unknown (プー子さん)
2008-05-21 17:39:09
>食いしん坊万歳に食べられてしまいそうな気がしたので
すげい!用意周到!山下真司完全マーク!

仁さん絶対食ったよ、いや、片桐家に持って帰ったよ!
太朗くんと奥様で食べてくれたら…いいのに。ね。

いいなー いいなー 
私も観たかった! まーくん 観たい!ていうかー 最前列!(すげい)

私ももっと早めにギブアップしていれば、
実家静岡→東京(1時間)で十分可能だったな…
・・・・・悔やまれます。悔やみきれぬ!
だって、りんさんにも会えたかも…(泣)
これからは東京もチェックします。
返信する
Unknown (ふう)
2008-05-21 23:26:37
またしても素敵なレポありがとう
普段は全開で語るのに
舞台見ると、どうして、あのお二人には
「お母さん」目線になっちゃうのかな(笑)

皆さんが仁さんを評価しているわけが
りんさんのレポでよくわかりました。
これ、DVDになるよね?
なったらいいなあ。

そうそう、やっと「エレ片コントの人」見ました!
仁さん、素敵


返信する
Unknown (りん)
2008-05-22 10:15:45
~nyaoさん
あの写真、待ち受けにしちゃいましたv
次のページの上の段の「横顔美仁」もいいよね♪
愛の手じゃなかった合いの手(^^)は、入れる気満々だったけど、
私のいた正面側の席には振ってくれなかったの。
で、最初に振った方のお客さんはいきなりだったから反応できないでいたけど、
次に「♪いま」を振られたお客さんはちゃんと声出してて、
仁さん満足そうでした。羨ましかった。

松重さんのブログ、かわいいですよね。あと題字がナイスv


~池ぴょんさん
ストーリーについては否定的な意見もあるようですが、
もう仁さんがステキだったので許す!という感じです、私は。
汗のぬぐい方がね、コドモみたいでかわいーのv
しっかり目に焼き付けてきてくださいー♪


~プー子さん
でもね、パンフレット見たら、
意外にオンナノコっぽいところもあるって感じよ、山下真司。
だからといって萌えたりはしないんだけどね。

太朗くん。。。食べてくれてたらうれしいにゃ~v
気に入ったら、送るよー。ナンボでも送るよー。

静岡→東京って、そんな近いの?!
なーんだぁ。。。全然来れるんじゃん。。。
ほーら、ね?やっぱ、頑張りすぎるのは良くないのよー。
早めにギブアップ、これよー。
でもさ、「頑張りすぎ」って自分で判定するのは難しいよね。
誰か、言ってくれる人がほしいよね。

今度遠征を考えるときは、「どうだ?」ってプー子さんにも相談するよー。


~ふうさん
うん、生で見ると「おかあさん」になるのはなぜでしょう(笑)。
私が感じるのは、とにかく二人とも、「一生懸命」で「誠実」で、
自分の100%を出してる、ってことが伝わってくるのよね、生だと。
そうすると、もうたまらなく愛おしくて、「くしゃくしゃしたいっ
ってなるのです。

「コントの人」、いいでしょv
見てすぐは「後輩くん」の仁さんが好きだったけど、
最近は「パワーベルト」の何もかも失っていく仁さんが
あのライブの中では白眉かな、と思ってます。
返信する
お邪魔します。 (pasoe)
2008-05-22 22:59:52
 どうしても感情を抑えきれなかったのでこちらに…(笑)
 
 可愛いですかー。自分泥棒役者の仁さんが可愛いと思っております。ただ振り回されるだけの仁さん(笑)贔屓ですが一生懸命ってなんであんなに可愛いんでしょうね。

 ガンダムの反応薄い方が好きです。逆に多いと「エリーさんの舞台なのに殆どラーファンばっかり…」って興ざめしちゃうので。色んな人に見てもらいたいという、違うけど関係者のような感覚です(笑)

 あのスイング、自分が初め見た時はスイングにあわせて拍手じゃなくハンドクラップしてました。

 あー自分の話ばっかりですみません…。
返信する
Unknown (りん)
2008-05-23 00:50:12
~pasoeさん
いらっしゃいいらっしゃい!どうぞごゆっくりしてってください~v

仁さんがこんなにもかわいく思えたのは、
やはり私にとって「初生」というのも大きいんだと思います。
慣れない役割を振られてるのに、一生懸命こなしててる仁さん。。。
うん、やはり一生懸命はかわいいです(笑)。
なんでかって。。。ワケなど知るもんか、やー!

ガンダムの反応、ん、そうですね。
私も、思ったより少なかったからこその同胞愛で、
多かったら「うるせぇ」と思ったと思います。
勝手勝手~(笑)

カテコの演出は、いま考えると、まー、あざといくらいに
「かわいい」を前面に押し出してましたね。
きっと手を叩くよりもこういうふうに振った方がかわいいって
途中で変えたんですよ、きっと。知らんけど。
全員がいったんセットの陰に隠れて、
一斉にぴょこ!って顔を出すところとか、
横一列のカニさん歩きとか、
あのメンバーじゃなければ、私は腹が立ってたと思います(笑)。
例えばあそこに賢太郎さんが混じってたらと思うと。。。
くわーっ、ムカつく!!
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