りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

舞台版『キサラギ』

2009-05-15 12:01:16 | ライブ・舞台・コンサート


5月3日に札幌公演を観てきました。

作:古沢良太
演出:板垣恭一
出演:松岡充、今井ゆうぞう、佐藤智仁、中山祐一朗、今村ねずみ


以下、感想です。
ストーリーに関するネタバレはありませんが、
これから公演を観る予定のある方で先入観を持ちたくない方は
回れ右でお願いします。
はい、ぐーっと下げますよーーー





































*************************************************************************

結論を先にいいます。

面白かった。
けどそれは脚本が面白いからであって、舞台ならではの面白さはなかった。
もっというと、キャストがよかった映画版の方が面白かった。

舞台版のキャストも悪くはありませんでしたが、
映画版のキャスティングの秀逸さには及びません。。。
そして、密室の息詰まるような緊迫感も映画の方が上だった。

ただ、映画はストーリーを知らずに見たけど、
舞台はストーリーをもうわかっちゃった上で見てるから、
どうしても最初に見たときの方が面白かったと感じてしまう部分はあると思う。
その辺は割り引いてあげてください。

最後のシーンは、映画ではできない、舞台ならではの演出が
ぴたりとはまっていてよかったです。
あと、映画を見た多くの人が「ここは蛇足だろー!!」って言ってる(村野もそう思う)
最後の最後のシーンが、舞台版ではなかったので、そこがよかった。


個々のキャストについて感想を述べましょう。

松岡充さん。
可もなく不可もなく。。。かなぁ。
コミカルな部分を頑張っていたけど、どうもぴったりはまらないというか、
浮いちゃうというかで、残念でした。
「はい、いまちょっとふざけましたよ!笑うところですよ!」と声を大にして
言われちゃう感じ。
ご本人はきっとコミカルなの好きなんだろうけどな~
あと、体型的に。。。舞台にはあまり。。。向いてないような。。。ごにょごにょ


今井ゆうぞうさん。
今回の村野のお目当て。
さすが、動きがよかった。足どりが軽い、仕草にリズムがある、動きに花がある。
チャラチャラと軽くて調子のいいヤツ、というキャラクターがはまってた。
(パンフレットでご本人は自分からすごく遠い役で苦労した、といってたけど。)
ただ滑舌が!聞き取れない台詞、いっぱいあったぞ~。


佐藤智仁さん。
映画では塚っちゃんがやった役。
塚っちゃんがあまりにもうまくてはまり役でその印象が強いから、
どうしてもなぁ……
塚っちゃんの安男とは違うけどこれはこれでいいね、というところまでは
いけなかったね……


中山祐一朗さん。
初めてちゃんと拝見しました。
この役も、映画で観た香川照之さんの印象を塗り替えるまでには至らなかったかなぁ…
でも中山さんならではの味も少し感じた。
きっと面白い人なんだと思う(なんちゅう言い草。すみません。。)。
今度はオリジナルキャストをやってる中山さんを見たい。


今村ねずみさん。
今村さんも今回初めてちゃんと拝見しました。
素敵だった。舞台映えするお人ですね。
ただこの役も……ユースケがやることで「オダユージ」に大きな付加価値がついたわけで。
やはりこの人も、オリジナルキャストで見たい人です。
私のお目当てはゆうぞうお兄さんだったけど、
みなさん誰目当てで来てるんだろう、やっぱり松岡さん?とか思ってたんだけど、
今村さんてすごい人気なんですね。
カーテンコール、今村さんへの拍手喝采が段違いに大きかったです。
一人ずつ出てくるとき、最後の今村さん、バレエのピルエットをしながら登場したの。
歓声まで上がってました。



映画を観てなかったら、ものすごく面白い舞台だった、どのキャストもよかった、
演出もよかった、ってなったと思うんだけどね~
脚本も演出も、映画とほとんど同じだったの。
なんか、もうちょっとこう、なんか……舞台ならではの……
うーーん、難しいか。
私も、もっとここをこうしたらよかったのに、っていう具体案はさっぱりありません。
ないけど、もうちょっと、なんかこう……ってどうしても思っちゃうんだなー。
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3 コメント

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私も観ました (taka)
2009-05-15 14:31:13
そちらはスタオベでしたか?
私、もう、えっ?て感じで…
映画観てなかったらもっとほかの感想を持ったのかしら。
これだけの本なので、もうすこしほかのキャストで観てみたい作品です。
たぶん…みんな…かっこ良過ぎたんだろう、きっと、と思いたい、もとい、思います。
返信する
観ました (Mcca)
2009-05-15 17:25:55
私は大阪公演を観ました。
映画を観てないから話自体を楽しめました。

でも確かに今井さんの滑舌は大変でした..
私の行った回では彼がしゃべる度にホントに聞こえなくて、噛んじゃってて、本人は口を時々押さえてるし、調子が悪いのかなって心配してしまうほどでした。
他のキャストは時々にこっとして背中ポンって叩いて、観客も笑ったり。
途中今村さんが台詞を助けた場面もみられました^^;
大丈夫なのか...。
もっとすごいしゃべれる人のイメージがあるから普通に心配でした。

キャストは、松岡さん目当てが多かったとは思いますが、私は中山さん目当てでしたよ!

今度は映画も観てみようとおもいます。


過去記事の、お子さんの教室。
プロの方が来てくださるなんて、すごいです。
いい環境ですね~りんさんが言うように、ほんとに羨ましいです(笑


ながなが失礼しました^^

返信する
Unknown (りん)
2009-05-15 22:38:26
~takaさん
4、5回あったカテコのうち、最後から2番目でチラホラ立つ人がいて、
最後では総立ちでした。
主に松岡さんと今村さんに対するものだったのかな~よくわかんないけど。

>たぶん…みんな…かっこ良過ぎたんだろう

あ~、確かにみなさん、アイドルオタクという感じが全然出てなかったですよね。
映画では、例えば主役の小栗旬くん、
「あーあ、かわいい顔してるのにイタいなぁ…もったいない。」
と思わせたもんねー。

やっぱり、ついオリジナルキャストと比べちゃいますよね。
舞台版はよっぽどの芸達者そろえないと、最初から不利、ってとこはあったかも、ですね。


~Mccaちゃん
あららら、そこまで?>ゆうぞうおにいさん
札幌ではそこまでひどくなかったし、
私はストーリーを知ってたからまだ許せたんだけどね~
腹筋か肺活量のどちらかに問題ありかと。
でも、前に記事に書いたけど、ハートのいいコなんだよ。
だから頑張ってほしいです。(イタくない!)

中山さんね、うん、面白いっぽかったよ!
空気あるよね、世界持ってるよね。
また見る機会があるといいなぁ。

>プロの方が来てくださるなんて、すごいです。

そう、しかもトップレベルのプロだからね~
私はデザイン界のこと何も知らないので
イマイチちゃんと実感してない部分があると思うんだけど、
すごいことなのだと思います。たぶん。
返信する

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