小林賢太郎プロデュース公演第一作、『good day house』感想です。
ネタバレ含まれますので、未見の方はご注意下さい。
***********************************************************************
アマゾン等でレビューを見ると評判はあまりよくないので
期待しないで見たんだけど、思ったよりよかった。
(期待しないで見たせいかな。)
楽しさ、興奮度という点では『TAKEOFF』にはるかに及ばないけど
(『TAKEOFF』を見たのはライブである、というのを差し引いても。)、
舞台としてのまとまりは『good~』の方があるかも。
オムニバス風に短い話を重ねていって、
最後に全員出てきて大団円、という構成が、うまいと思った。
ああ、それにしても、1階の序盤は参ったな~~。
小林くんが自分でやるんならいいんだよ。
延々続くカフェのマスターの一人芝居、
「は~ずかし~な~」のセリフ、
小林くんがやったんなら面白くなったはず。
だけど……
やってる方も苦しかっただろうけど、見てるこっちも苦しかった。
学生演劇やってた友人Kさんと一緒に見てたんだけど、彼女も、
「あぁ……ツラいなぁ、これは……」
とうめいていた。
たぶん、やってる方の立場に立っての発言だと思う。
女優さんが登場して二人になっても、どうしても笑えない状況は変わらず、
「うわ、1幕はずっとこんななの? カンベンして……」
と思い始めた矢先、片桐仁、登場!
すげ、何これ、一瞬にして変わるこの空気!
先に登場してた二人が何をしても笑えなかったのに、
まだ一言も声を発してないうちから何このおもしろさ?!
「助かった!!」と思いました。
「地獄に仏!!」ってまさにこのこと。
瀕死の舞台が、彼が登場した瞬間、息を吹き返し、いきいきと動き始めた。
「仁くん~~、待ってたよぉ~~、
やっぱりアンタじゃなきゃダメなのよ~」
って、ホントに嬉しかった。
もう大丈夫!って安堵から、もう、足ジタバタさせて喜んじゃいました。
やっぱり天才だよ、片桐仁は。
つくづく思った。
とんでもないこと言われて、飲もうとしてた水を全部吐き出しちゃうっていう
ベタなリアクションも、彼がやるとつい笑っちゃうもんな。
無意味にヘンな顔やヘンな動きする芸人さんって、
アホな小学生男子かよって思ってあまり好きじゃなかったのに、
彼がやると許せちゃう。許す以前に、気づけば笑ってる。
もう、大好きさ。
カワイくてたまりません。
2階。お受験指導塾のリハーサルを誘拐だと勘違いするっていうのは、
コントのシチュエーションとしてはちょっと陳腐だと思った。
けど、塾長役の人や西田さんがうまいので、1階よりは安心して見ていられた。
3階。これはね、もう。好きに決まってます。
何のかの言うことございません。
悔しいけど、artとcan'tにも最後ああやって見せられるまで
気がつきませんでした。
やられました。
片桐>小林っていう力関係の設定のコント、なんか好き。
片桐くんがかっこいい。
『器用で不器用な~』とか『蒲田の行進曲』とか。
どけたキャンバスがパッタン、って倒れるときに一緒にピョン、って
飛び跳ねるときの小林くんの顔がやたら嬉しそうで、カワイかった。
一つ気になったのが、
2階のオチが「入れるよ」「入れるよ」「入れねーよ!」、
3階のオチが「できてる!」「できてる!」「できないの!」
と共通したパターンなのに、1階はそこから外れていること。
「(パンダの照明が)つくよ!」「つくよ!」「つかないよ!」とか、
小林くんならなんぼでも思いつきそうなものなのに。
全部統一しなかったのはなんでだろ。
そして4階。
これもなー。
アメリカ育ち?の大家さん、片桐くんがやったんなら面白かったんだろうけどなー。
残念なことになってる。
あとね、これは舞台の出来とは関係ないことだけど、
収録の際のカメラワークというか、編集のときのカット割りといった方がいいのか、
とにかくそれが悪すぎる!
セリフしゃべってる人の顔を機械的に追ってるだけじゃん、ほとんど。
1~3階のときもそう思いながら見てたけど、
登場人物が全員出てくる4階では、見ていてホントにそれがストレスフルだった。
『ビル訓』を読み上げる大家の顔映したってしょうがないんだよ、
それを聞いてる住人たちのリアクションこそが芝居の中心でしょ?
表情捉えることも必要かもしれないけど、もっとひいて、
舞台全体の様子がわかるカットも入れてくれないと。
Kさんも怒ってたぞ。
ちなみにKさんがもひとつ怒ってたのは、大ラスト。
「何で最後片桐君で終わんないの~!
よりによってあのカフェのマスターじゃ、終わったって気がしないよ~、
ああ~、モヤモヤする~~」
ハハハ、気持ちはわかる
ネタバレ含まれますので、未見の方はご注意下さい。
***********************************************************************
アマゾン等でレビューを見ると評判はあまりよくないので
期待しないで見たんだけど、思ったよりよかった。
(期待しないで見たせいかな。)
楽しさ、興奮度という点では『TAKEOFF』にはるかに及ばないけど
(『TAKEOFF』を見たのはライブである、というのを差し引いても。)、
舞台としてのまとまりは『good~』の方があるかも。
オムニバス風に短い話を重ねていって、
最後に全員出てきて大団円、という構成が、うまいと思った。
ああ、それにしても、1階の序盤は参ったな~~。
小林くんが自分でやるんならいいんだよ。
延々続くカフェのマスターの一人芝居、
「は~ずかし~な~」のセリフ、
小林くんがやったんなら面白くなったはず。
だけど……
やってる方も苦しかっただろうけど、見てるこっちも苦しかった。
学生演劇やってた友人Kさんと一緒に見てたんだけど、彼女も、
「あぁ……ツラいなぁ、これは……」
とうめいていた。
たぶん、やってる方の立場に立っての発言だと思う。
女優さんが登場して二人になっても、どうしても笑えない状況は変わらず、
「うわ、1幕はずっとこんななの? カンベンして……」
と思い始めた矢先、片桐仁、登場!
すげ、何これ、一瞬にして変わるこの空気!
先に登場してた二人が何をしても笑えなかったのに、
まだ一言も声を発してないうちから何このおもしろさ?!
「助かった!!」と思いました。
「地獄に仏!!」ってまさにこのこと。
瀕死の舞台が、彼が登場した瞬間、息を吹き返し、いきいきと動き始めた。
「仁くん~~、待ってたよぉ~~、
やっぱりアンタじゃなきゃダメなのよ~」
って、ホントに嬉しかった。
もう大丈夫!って安堵から、もう、足ジタバタさせて喜んじゃいました。
やっぱり天才だよ、片桐仁は。
つくづく思った。
とんでもないこと言われて、飲もうとしてた水を全部吐き出しちゃうっていう
ベタなリアクションも、彼がやるとつい笑っちゃうもんな。
無意味にヘンな顔やヘンな動きする芸人さんって、
アホな小学生男子かよって思ってあまり好きじゃなかったのに、
彼がやると許せちゃう。許す以前に、気づけば笑ってる。
もう、大好きさ。
カワイくてたまりません。
2階。お受験指導塾のリハーサルを誘拐だと勘違いするっていうのは、
コントのシチュエーションとしてはちょっと陳腐だと思った。
けど、塾長役の人や西田さんがうまいので、1階よりは安心して見ていられた。
3階。これはね、もう。好きに決まってます。
何のかの言うことございません。
悔しいけど、artとcan'tにも最後ああやって見せられるまで
気がつきませんでした。
やられました。
片桐>小林っていう力関係の設定のコント、なんか好き。
片桐くんがかっこいい。
『器用で不器用な~』とか『蒲田の行進曲』とか。
どけたキャンバスがパッタン、って倒れるときに一緒にピョン、って
飛び跳ねるときの小林くんの顔がやたら嬉しそうで、カワイかった。
一つ気になったのが、
2階のオチが「入れるよ」「入れるよ」「入れねーよ!」、
3階のオチが「できてる!」「できてる!」「できないの!」
と共通したパターンなのに、1階はそこから外れていること。
「(パンダの照明が)つくよ!」「つくよ!」「つかないよ!」とか、
小林くんならなんぼでも思いつきそうなものなのに。
全部統一しなかったのはなんでだろ。
そして4階。
これもなー。
アメリカ育ち?の大家さん、片桐くんがやったんなら面白かったんだろうけどなー。
残念なことになってる。
あとね、これは舞台の出来とは関係ないことだけど、
収録の際のカメラワークというか、編集のときのカット割りといった方がいいのか、
とにかくそれが悪すぎる!
セリフしゃべってる人の顔を機械的に追ってるだけじゃん、ほとんど。
1~3階のときもそう思いながら見てたけど、
登場人物が全員出てくる4階では、見ていてホントにそれがストレスフルだった。
『ビル訓』を読み上げる大家の顔映したってしょうがないんだよ、
それを聞いてる住人たちのリアクションこそが芝居の中心でしょ?
表情捉えることも必要かもしれないけど、もっとひいて、
舞台全体の様子がわかるカットも入れてくれないと。
Kさんも怒ってたぞ。
ちなみにKさんがもひとつ怒ってたのは、大ラスト。
「何で最後片桐君で終わんないの~!
よりによってあのカフェのマスターじゃ、終わったって気がしないよ~、
ああ~、モヤモヤする~~」
ハハハ、気持ちはわかる
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます