伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

娑婆(しゃば)世界

2008年03月08日 | Weblog
山茱萸(サンシュユ)という木です。この状態からもうじき
黄色の小花を段々に咲かせます。「ハルコガネバナ」とも言われ
春の到来をつげるこの時期にふさわしい木です。花言葉は「忍耐」。
もともと薬用植物で寺の境内に植えられることが多かったそうです。
佛教では私達が今いる世界を娑婆(しゃば)世界と言います。
娑婆とは「耐え忍ぶ土地」のこと。ネガティブと思われるかもしれませんが
現実そんなことのほうが多いですよね。最初からそう思えれば何があっても
驚いたり、落ち込んだりすることはなくなるわけです。何事にも動揺せずに
向かい合え、という佛の法(おしえ)です。
この境地まではなかなか難しいかもしれませんが、供に歩んでいきましょう。