goo blog サービス終了のお知らせ 

マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

野菜の陰陽から、自然界を直観する。

2015年11月21日 13時10分02秒 | いただきますの法則
おととい、マクロビオティックのお仲間さんから、
鉄火味噌についてのご質問を頂きました。

「鉄火味噌を作るのだが、油がどんどん出てきて、飴のようになって固まってしまう」

ということでした。

久しぶりに作られたそうで、今回は、八丁味噌ではなく麦味噌を使われたそうです。
鉄鍋、ステンレス鍋、テフロンのフライパンといろいろ試してもうまくいかないとのことでした。

皆さんは、何故、うまくいかないのかわかりますか?


さてさて、昨夜のこと。

夜ごはんの支度で、鍋の準備をしていたのですが、大根、人参を鍋に入れたときに、そうそう、野菜の陰陽が頭で感じるのではなく、野菜たちの動きを見て感じる事が出来るということを、マクロビオティックを学ばれた皆さんならご存じだと思いますが、マクロビオティックを学ばれていない方にとっては必要な情報だと思い、写真に撮ってみました。



よくご覧になってください。
鍋に張った出汁の中で、人参は底に沈み、大根は水面に浮いているのが確認できると思います。

出汁の同じ環境下において、沈んでいる人参と浮いている大根では、人参が陽性が強く、大根は陰性が強いということになります。





ちなみに、それぞれの重さを測ってみました。
人参より大根の方が重量は倍ほどあるというのに・・・なのに、大根は浮き、人参は沈みます。

とても不思議に思われるかもしれませんが、大根と人参では、それほど陰陽の差があると言うことなのです。

マクロビオティックのお手当法の第一大根蕩や第二大根蕩を学ばれた時、大根は根菜なのに、なぜ、カラダを冷やすの?清熱(熱を下げる)の効果があるの?と、感じた方がいらっしゃると思います。

例え根菜で冬野菜でも、大根のように色白で水分が多く、大きくて太い形からしても陰の力が大きいことがわかりますが、このように、水に浮く、沈むという現象を見ることで、眼に見えない力を知ることが出来るのです。

調理の段階で、火にかけるということは、野菜の持つ力を陽性にするというということです。
ですから、陰の力が大きいものから順番に調理をし始めます。陰性が強いものは、陽性が強いものよりも火のエネルギーをたくさん加えるということです。
そうすることで、陰陽にバラツキのある食材の組み合わせでも、調理という手間を経て、同じような力に整えることができます。重ね煮などは、その性質を調理法として応用して確立されたものです。


さぁ、冒頭に書きました、鉄火味噌の問題、解けましたか?

味噌を八丁味噌というとても陽性の強い味噌から、八丁味噌よりも陰性な麦味噌を使われたのですが、レシピは同じ。ゴマ油の量も同じでした。八丁味噌ほど陽が強くない麦味噌は、陰性の油を八丁味噌ほど引き付けることはできません。ですから、居場所のない余分な油が、鍋に残りべたべたになり、味噌が飴のように固まることになったのです。
麦味噌を使うのであれば、油の量は減らさなくてはうまく作れません。


野菜たちは、あるいは、食材たちは、それぞれの性質(陰陽)で、自分の居場所を決めるのです。
これは、人参や大根に限ったことではありません。全ての野菜、自然界の全てが、ちゃんと自分の今の居場所を知っているのです。

そんなところに目をやると、目に見えない宇宙の法則がココロに刻まれていくのではないでしょうか?










最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。